2011年9月6日のアーカイブ

 

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(2011年9月3日 午後16:58 東京都世田谷区桜丘 東京農業大学付近で撮影)

 

 

 

 

ボビン・バジュラチャルヤ様 

 

9月2日(金)午前11:00より40分ほど、ボビン・バジュラチャルヤ様,薄井由美子様御夫妻が私どもの事務所にご来所されました。ボビン様とは、約10カ月ぶりの再会でしたが,ボビン様と由美子様は本年1月にご結婚されたばかりとのことで,由美子様には初めてお会いしました。由美子様は栃木県矢板市のご出身とのことでした。

 

私は親しみをこめて彼のことをボビン君と呼んでいます。今のネパールの現況等のお話に華を咲かせました。

ボビン君はネパールの首都カトマンズの南の郊外パタン(ボビン君曰く、「下町」であるとのことですが、仏教思想にもとづき、職人、農家、王族・貴族が昔住んでいた古い建物が並ぶ歴史ある古都です)のご出身です。2日には、ネパール、カトマンズの魅力についてお話ししていただきました。「一言では言い表せない魅力がありますが、『心が落ち着く』場所であることです。スピリチュアルな着地点であるとおもいます。60年代、70年代のヒッピーの方々が、旅の最後に選ぶ場所がネパールでした。また、仏教から生まれる仏教アートが魅力です。具体的にはタンカ(チベット仏教の仏画の掛軸の総称。曼荼羅もタンカの1種類)などでしょう。」とのことでした。私も曼荼羅を購入したいと思っていますが、どういう曼荼羅が良いかお伺いしたところ、「インスピレーションで選ぶもの」であるということでした。まさに芸術作品を選ぶ着眼点だと思います。

 

バジュラチャルヤというボビン君の姓は、日本語で書けば「金剛阿闍梨」で、つまり「金剛乗の師範」といった意味であるそうです。金剛乗(バジラヤーナ)とは、密教の思想の内の一つで、比較的後期の思想であり、宇宙の真理、宇宙のエネルギーを説いたものだそうです。

 

ボビン君はいつもお会いするたびになにがしかのネパールのお土産を持ってきてくださいます。今回2日には,90センチ四方の,ボビン君のお母様の手織りのチベット絨毯でした。ボビン君は、「この絨毯に心安らかに座って瞑想してください。耳の故障も軽快しますよ」と仰ってくださり、その優しい言葉に嬉しくなりました。

 

ボビン様.JPG

(2011年9月2日 午前11:34 左からボビン君,私,薄井由美子様
いただいたチベット手織りの絨毯を前にして)

 

さて、ボビン君との出会いは、彼が当時25歳の、2002年8月のある夜のことでした。赤坂の沖縄懐石料亭「沖縄懐石 赤坂潭亭」の女将・高木凛様が出店した赤坂の沖縄現代料理店「紅い花」に食事に行った際、皿洗いのアルバイトをしていた彼とひょんなことから言葉を交わしたのがきっかけでした。ボビン君がネパール・カトマンズ出身とお聞きしましたが、たまたま私は同年11月20日から24日にかけて25名からなる「桃源郷を訪ねる訪問団」の団長としてネパールを訪問する予定でありましたので、その旨をお話ししたところ、「10月にはネパールに帰国するので、11月20日にはカトマンズの空港でお待ちしています」という言葉を返してくれたので大変嬉しかったのでした。

 

沖縄懐石 赤坂潭亭HP http://www.akasakatantei.com/

そして2002年11月20日、日本でのわずか十数秒の短い会話がきっかけで、ボビン君は本当に空港で私を出迎えて下さいました。その日は、関西国際空港から上海で給油した飛行機が3時間も遅れ、本来なら現地時間夜11時にカトマンズ空港へ到着するはずであったのに、私たち一行が空港に到着したのは翌日の午前2時でした。しかし、ボビン君は日付が変わってもなお、深夜の待合室でじっと私を待っていて下さいました。そのことに感激した私は、短い日程の合間を縫って、ボビン君のご自宅へお邪魔し、また彼の故郷パタンにもご案内頂きました。その時、ボビン君がシンガーソングライターであることを初めて知りました。

 

9年前のネパールと現在のネパールは随分と変わったということで,トマンズは特に発展が著しく,今や東京の渋谷と変わらないショッピングモールもあるということでした。ネパールでの私の一番の思い出は,野生の蜂蜜が最高であったということです。今では日本では勿論手に入らないのですが、ネパールでも入手することがはなはだ難しいものであるとお聞きしました。

 

さて,ボビン君は、1976年生まれで、1996年、留学のため初めて来日し(今は亡きお父様が大の親日家でいらっしゃったそうです)、千葉県八千代市の秀明大学国際協力学部を2002年3月に卒業され(大学の卒業論文では「南南協力」をテーマにしたということでした。)、その後「紅い花」でアルバイトをしながらライブ活動をされていました。ちなみに,私は秀明大学の顧問弁護士を務めていた時期があり,ボビン君と私は,この奇遇に驚いたものでした。

 

ボビン君の音楽は、「オリエンタル・フォークロック・バンド」と分類されるそうで、カトマンズの精神風土を色濃く反映したスピリチュアルな癒し系の音楽です(とはいっても、エレキギターなどの演奏等、西洋音楽の要素もミックスしていらっしゃいますので、伝統的な民族音楽ではありません)。何度か演奏をお聞きしましたが、心が動かされる音楽でした。ささやかながら私は応援を続けさせていただきましたが、現在は祖国ネパールに戻られ、カトマンズのパタンにて「Melting Pot」という,ボビン君のお母様が作る手作りキャンドル、地元の素材で作ったアクセサリーなど自分が好きなものを売るセレクトショップも経営されています。ネパールが、様々な文化、人種が集まる国であることから、17世紀アメリカを形容した「Melting Pot」<人種のるつぼ>をヒントに、それを店名にされたとのことです。音楽活動も続けられており、今まで50曲位を作曲されたそうで,ボビン君の下記にご紹介するブログでは、たびたび来日され精力的なライブ活動を続けられていることがわかります。勿論日本だけでなく、アメリカ等諸外国にも進出されています。今後とも応援させていただきたいと思っています。

 

一瞬の出会いをも大切にすることによって、心の交流が生まれ、お付き合いがひろがることを、そしてさらに縁をつなげ続けることを旨として、私は本日まで生きてきました。私の財産は、このような人と人との「つながり」であることを、9月2日ボビン君との再会で改めて認識いたしました。

 

ボビン君のブログ(日本語)http://slowburning.seesaa.net/

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