(2011年11月16日(水) 朝9:18 神奈川県横浜市 藤が丘駅前にて
「マリアカラス」を撮影)
【丹羽式統合医療 その他の施設について】
さて、前々回にご紹介した丹羽クリニックの提携施設「細胞賦活化療法(アスクレルーム)」のほかにも、「丹羽式統合医療」の一環として、丹羽先生は色々な治療法を、提携施設と協力しながらおこなわれています。
まず、「温熱免疫ルーム」です。これは、一見「サウナ」と混同されてしまいますが、「サウナ」は高温で身体を表面から温めて短時間で汗を出させるものですが、「温熱免疫ルーム」は、体温よりも2~3℃高い温度で時間をかけ
て身体の深部を温めるのだそうです。内臓や深層筋など身体の深部が暖まるには、リンパの流れや血流などの力を借りて40分く らいかけてじっくり温める必要があり、「温熱免疫ルーム」では、それが可能なように温度と湿度を設定してあるそうです。身体が深部まで温まり、基礎体温が上がり、リンパの流れが促され、血流が良くなります。身体の深部まで温まると腸から汗のように免疫物質が分泌され胃腸機能が活発になるそうです。そして、自律神経のバランスが整い全身の緊張が取れ、心身共にリラックスすると、皮膚からも免疫物質や皮脂が混じったサラサラの理想的な良い汗が出て、防御機能が向上します。さらに、デトックス効果もあり、肌が美しく丈夫になるということで、病気治療中の方からリラクゼーション、アンチエイジング目的の方まで色々な方々が来院されているそうです。
次に、「音楽音響ルーム」です。音の響きを身体に与えることによって、身体と脳に、同時に刺激を与え、自律神経(交感神経/副交感神経)のバランスを整える療法です。特に副交感神経の働きを活発にすることで、末梢神経が改善され、交感神経(活動・緊張時に働く神経)優位から生じる身体の緊張やストレスを緩和します。また内臓器系統の働きを正常に戻し、自己免疫力を大幅に高めることから、多くの疾患を予防・改善へと導きます。
大自然のせせらぎや、美しい音楽を聴いていると、その音の持つエネルギーと、自然治癒力という自分が本来有するエネルギーとが共鳴し、自分本来の力を目覚めさせてくれるような、すがすがしい気持ちになり、心が晴れ晴れとすることがあります。ですから、私も音楽には秘めたる力があると思います。
最後に、「TRUE HANDS(正顔・フェイシャル・フットケア)」ですが、「丹羽式統合医療」の中で、丹羽先生は「美しさ」も1つのジャンルとして挙げられています。これは、丹羽先生の「健康だから美しいのではなく、美しいから健康であり、病気を予防できる」というご理念のもと、統合医療システムに組み込んだのだそうです。
若い女性がカラーコンタクトレンズを入れて瞳を大きく見せようとして目の炎症を起こしたり、無理なダイエットをして体を壊したりと、歪な「美」を追求した結果、不健康になってしまうケースをよく聞きます。これは、「美しいから健康である」ということの真逆であると思います。また、肌が荒れていたり血色が悪いからと厚化粧をして、外見のみを美しく見せるのも主客転倒でしょう。「美しいから健康である」ということは、薄いお化粧でも(勿論素肌でも)美しければ、その人は健康であるということです。丹羽式正顔術というものを丹羽先生は実践されていますが、これは丹羽式正體の理論と技術を顔に応用し、肩、頚、頭を正常な位置に整え、顔面、頭部の筋肉を整えていくことで、その人本来の持っている、いい表情と顔を作り出すものだそうです。厚化粧をして肌に負担をますますかけるのではなく、自分本来の美しさを取り戻すように努力をするべきだと思います。
また、「美しいから健康である」といえるためには姿勢、立ち振る舞いの良さもその要素の一つであると思いますが、丹羽先生は「フットケア」も行われています。人間が直立二足歩行で「立つ」「歩く」「走る」といった動作をする時、身体を支えている足への衝撃は体重の3~6倍かかっているそうです。足に何らかのトラブルをかかえていることに
より、身体のバランスをうまくとることが出来ず、正しく歩くことが困難になるそうです。足のトラブルを解消し、正しい歩行をすることで、身体全体のバランスが整った、歪みのない身体へと導けるそうです。
正しい姿勢は座った時も同様です。パソコンの普及により、デスクワークで長時間机に座った作業をすることが多くなってきていますが、同じ姿勢でいるとお尻の筋肉が圧迫されて血行が悪くなり、その結果、腰痛や足の冷えなど、悪影響を与えるそうです。腰痛を解消するためにはできるだけ筋肉を使うようにする、すなわちある一定の時間作業を行ったら、立ったり座ったりして筋肉を使用すること必要だそうです。
私が8月23日付「交友録その7」でご紹介した株式会社新規開拓 代表取締役社長朝倉千恵子様は、スーツを颯爽と着こなし全国の企業での社員研修や営業、指導、講演などを実施されています。いつも背筋をピシッと伸ばし講演先でお話なさっている姿は「美しいから健康である」のお手本のような方です。
朝倉様は「姿勢」の取り組みについて次のようにおっしゃっています。
〈気持ちを変えるのは難しいですが、形を変えることで気持ちは後からついてきます。たとえばつらい時は下を向いてトボトボ歩きたくなりますが、そんな時こそ胸をはり堂々と歩きましょう。そうやって歩いていれば周りは「元気な人」「自信のある人」と思うようになります。また声の大きい人に猫背の人はいません。胸を張っているから大きい声が出る、これは腰が立っている、すなわち姿勢がいいからです。〉
「腰が立っている」いわゆる「立腰」については、主体的人間になるための 「立腰教育」などを汎く世に知らしめた哲学者であり、教育者でもあった故森信三先生(1896年~1992年)が次のようにおっしゃっています。
〈つねに腰骨をシャンと立てること-これ人間の根性の入る極秘伝なり。
人間は心身相即的(「相即」とは「二つの物事が密接に関わり合っている」という意味)存在ゆえ、性根を確かなものにしようと思えば、まず躰から押さえてかからねばならぬ。それゆえ二六時中(四六時中)、「腰骨を立てる」以外に、
真に主体的な人間になるキメ手はない。
「腰骨を立てる」ことは、エネルギーの不尽の源泉を貯えることである。この一事をわが子にしつけ得たら、親としてわが子への最大の贈り物といってよい。
一、腰骨を立て
二、アゴを引き
三、つねに下腹の力を抜かぬこと
同時にこの第三が守れたら、ある意味では達人の境といえよう。〉
(「新版 立腰教育入門」森 信三著 不尽叢書刊行会、1985)
「腰を立て、良い姿勢でいるということが人間のエネルギーを貯える」の「エネルギー」とは、「気」「波動」「微弱エネルギー」であると思います。つまり、姿勢を良くして大地に立つことではないでしょうか。また、姿勢を良くし「気」を貯えることが病気にならない身体づくりを行う上で重要であるということは、まさしく「病は気から」という言葉とおりであると思います。
また、10月14日付ブログ記事から計4回にわたってご紹介した齋藤博保先生は、月刊「公論」(株式会社財界通信社発行の総合誌)2011年3月号「リレー対談」(1983年から続く人気コーナーで、ゲストが次にホストとなり、新たなゲストを招聘するコーナー)で朝倉様と対談されました。齋藤先生に朝倉様の姿勢についてお聞きしてみたところ、以下のようにおっしゃっています。
月刊「公論」HP http://kohron.jp/index.html
<朝倉様の姿勢の良さは、身体の中心である『丹田』に気を収めることを無意識に体得されていることによるものであると思います。それによって姿勢が自然と正され、事を成すに至るときに一気に『気を吐く』ことにより、最大の力を発揮されているのだと思います。>
「丹田に気を収める」ことを体得し姿勢をよくすることとは、森信三先生の「腰を立て、良い姿勢でいるということが人間のエネルギーを貯える」に通ずるものであると思います。
さて、朝倉様はこれまで数多くの講演や研修を行ってこられましたが、ご自身が、姿勢ひとつ変えるだけで、会場、参加者の空気も変わると感じられるそうです。それは、朝倉様が、姿勢を良くして貯えている「気」を、講演や研修の場で受講者に伝え、相手にそれを受け取ってもらえるということでしょう。私も、例えば、講演を行う時、「気を入れて」お話しすると、それまでザワザワしていた状況が静かになるということがよくあります。これは、「気」を、人間は持続的に保持、貯えることができるということの表れでしょう。(詳しくは、7月15日付ブログ記事「気を入れて」をご覧ください)
朝倉様のセミナーは参加者から大変好評で、日本だけではなく、海外でも講演をなさる機会があります。2011年11月2日及び3日の中国・上海で行われた講演では、中国人聴講者の方から「朝倉様と朝倉様のチーム3人のスタイルがとても印象深かったです。立ち方、座り方が正しければ、良い身体を保つために役立てることができ、人に与える印象も良く、健康にも良いと思います」という感想があったそうです。正しい姿勢は人に好印象を与え、また「健康」につながっていると考えられているのは日本だけではなく、中国でも同様であるのです。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」といいますが、「健康」「健全」「健やか」の「健」という字は、人間が心身ともに健やかな状態にある姿が語源となっているそうです。「廴」は人が足を投げ出してくつろいでいる姿であり、気持ちがとても伸びやかであることを表しており、「聿」は手に筆をもった様子で、背筋がぴんとして姿勢のよい状態を意味しています。つまり、伸びやかで自然と背筋がぴんとしている人は、健康な人であると、漢字が成立した古代中国の先人たちも理解していたのでしょう。
【がん治療について】
現在、国民の3人に1人ががんで亡くなっている時代です。がんの患者さんは近年、急速に増加し、もはや身近な病気であると言っても過言ではありません。医学の世界においても、「がん治療」との戦いは年々、重要視されていると言えます。
これまで、がんに対する治療法は、
- 手術療法
- 化学療法
- 放射線治療
といった治療法が基本でしたが、この治療法が必ずしも良い結果を得られているのでしょうか?実際、化学療法や放射線治療を行い、副作用で辛い思いをされている方が多いことも現実です。
全身の免疫力を高め、抗酸化能力を強め、栄養状態を良くすることでがん細胞をアポトーシス(生物を構成する細胞が自分の役目を終えたり、不要になると自ら死ぬ<自殺>現象、細胞死ともいう)の状態にもっていき、がんに打ち勝つことが重要だと思います。
丹羽先生は、開業する前は、大学病院等で16年間、消化器外科の第一線で活躍され、多くのがんの症例を経験なさったそうです。そこでの経験から、クリニック開設以来、23年間、丹羽式統合医療の目的の一つに、がん治療を確立することがあったそうです。
敢えて研究発表はされていませんが、現在、がん患者さんに対する治療を確立し、信じられない程の治療効果を上げているとのことです。治療の基本は、患者さんの自然治癒能力、自己治癒能力を高めるために、独自のビタミン・ミネラル療法や全身の細胞賦活化療法(アスクレルーム)等を行っています。
【最後に】
丹羽先生はこれまで計4回にわたってご紹介した通り「丹羽式統合医療」によって、治療の対象を患部だけでなく、骨格や、筋肉、臓器、心、脳神経など人間の身体全体を総合的に捉えて西洋医学・古典医学問わず様々な治療法を活用され、研究を重ねられ、治療学に基づく独自の診断法と治療法を構築なさいました。開業して23年間でアトピー性皮膚炎、糖尿病、それからがん、慢性肝炎、喘息、アレルギー疾患(花粉症、アレルギー性鼻炎等)、筋骨格系疾患(腰椎椎間板ヘルニア、腰痛症、頸椎症、肩関節周囲炎、膝関節症)などのあらゆる難治性疾患において、治療効果を上げてこられました。
丹羽先生の「人となり」について、丹羽クリニックのスタッフの皆さまにお聞きしてみたところ、丹羽先生は、仕事人間で休みの日でもクリニックに来てお仕事をされているそうです(ここ10年間で年末年始も休んだことはないそうです)。また色々な事に興味をお持ちで、興味を持ったことは最後まで探求され、特に歴史や地理に関しては、専門家の方よりもご存じなのではないかと思うぐらいです。
開業以来、「病気を根本から治す」ことを念頭におき、これまで様々な疾患と向き合い、研究し、実践し続けています。こんなことが出来るのは、患者さんを良くしたいということと、日本における治療学を形成したいという丹羽先生の強い熱意があってこそだと思います。病気を心身・身体から治すという強い情熱には本当に敬服しています。
また、私の病状について、丹羽先生にお聞きしたところ、下記のお言葉をいただきました。
1997年、高井先生と初めてお会いして、診察した際にまず、「骨がしっかりしている。」と感じました。医師になって、多くの患者さんを診てきましたが、
これ程、強靭な身体の方は後にも先にも高井先生だけです。
ただし、高井先生は、首の緊張が強く、首の周囲の筋肉がかたくなっている状態でしたので、このまま放置しておくと脳の循環器障害(高血圧、脳梗塞、脳出血等)を引き起こしてしまうと推測しました(身体は、筋骨格系を精査するとある程度の疾患、またはウィークポイントを予測できます)。
実際、高井先生はこれまでに、様々な病気に罹患されたと思いますが、やはり骨がしっかりしていることが身体を強くし、病気になっても、負けじと戦い、病気を克服して来られたのではないでしょうか。強靭な高井先生だからこそ、なし得たことだと思います。
私は長らく自分の病気と闘ってまいりました。時として、自分の体調の悪化に心が折れそうになることも多々あります。しかし、このような丹羽先生のお言葉を有難く受け止め、自分の強靭さを信じて、病気と闘うことをやめず、これからも積極的に活動していきたく存じている次第です。
8月16日 付【交友録その6】でご紹介した、株式会社開倫塾代表取締役社長 林明夫様も、丹羽先生にお世話になっているうちの一人です。林様は、「丹羽先生は、私が不摂生のため、体調を大きく崩した折、救ってくださった先生のお一人です。丹羽先生は結果を出すことのできる数少ない医師という意味で名医のお一人と確信しています。どうしてもよく治らない病気をお持ちの方は、一度先生の治療をお受けになることを心からお勧めいたします。」とおっしゃっていました。私も全く同感であります。
丹羽先生は、「東と西、古きと新しき、そして全体と部分の医学を包括した統合医療は、いままさに地表に現れ、目に見える大きな流れとなろうとしています。」というお言葉をご自身のご著書「ステロイドは使わない!アトピーはこうして治す」(長崎出版、2004)に載せられています。丹羽先生が、「統合医療」を日本の医療の主流とすべく、今後も真摯に研究・診療に励まれ、より多くの、難病に苦しみ、悩む人の救いのともしびとなってくださることを願っております。
丹羽クリニックHP http://www.niwa-clinic.com/