縁(その1)


 

20120210.JPG

2012年1月16日(月)朝7:03
東京都千代田区北の丸公園にてフユザクラ(バラ科)を撮影
花言葉:「優美・精神美」

 

 

 

 

2011年10月14日付記事から2012年1月13日付記事まで、計14回にわたって「病気」をテーマとしてブログ記事を連載してまいりましたが、いったん終了し、今回の記事から「縁」をテーマとして連載を開始いたします。

 

 

【人脈に恵まれるためには】

人はひとりでは生きていけません。

相互に思い合い、助け合える人の存在がなければ、人生は寂しいものになりますし、仕事のうえでも発展は望めません。人のつながりは家族が第一ですが、仕事や趣味の世界で築き上げる人間関係もとても大切です。一般に人脈と呼ばれるものです。

どのような人脈を持ち、どのような仲間がいるかで、その人の人柄や仕事での手腕・力量も、おおよそ見当がつくものです。

 

では、どうしたらよい人脈に恵まれるでしょうか。

これは簡単なことで、まず声をかけて、出会いのきっかけを作ることです。

なかには、せっかく出会って名刺交換もしたというのに、心を開いてもらえなかった、ということもあるでしょう。しかし、それも縁の内ですので、格別気にする必要はないと思います。つまり、相手の反応に過剰な期待を抱くことは禁物であるということです。

 

この広い宇宙で、直接対面して言葉を交わすことは、確率論的にいえば奇跡に近いことです。そのような奇跡的な出会いに恵まれたことを、まずは有り難く思いましょう。そして、相手の為に何か自分がお役に立てることがあるかを考え、打算抜きに、自分のできることを爽やかに実行することが大切です。そうすることで、相手は自分のことをよき仲間だと思ってくれるでしょう。

 

人脈作りの最低限のルールは、ギブ&テイクです。ときにはこちらが与え続けることもありますし、逆に受け取り続けることもあります。そうした状態になってしまっても、糸が切れない関係が本当の人脈でしょう。つまり、自分がよい人脈に恵まれ、また、相手にとってもよい人脈であるためには、ギブ&テイクを前提としながらも、こちらが与え続ける状況になっていてもそれを認める心の広さが必要であるということです。

 

 

【縁が円になる】

さて、私は、徳川将軍に二代(秀忠、家光)にわたって仕えた柳生家の家訓「小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて活かせず、大才は袖すりあう縁も活かす」という言葉が好きで、大切にしてまいりました。付き合いが濃密であれ、疎遠であれ、一度ご縁に恵まれた方とは、いつも変わらずに、丁寧にご縁を結んでおくことが大切だと思います。

 

縁や人脈を大切に生かしたいと思うならば、まずは手紙やハガキをまめに出す癖をつけることが必要です。「理由がないのになかなか書けない」という方が多いかと思いますが、手紙を出す機会を絶対に逃さないようにすればよいのです。私は、例えば、ちょっとした品をいただいた時、すぐにお礼状を出すようにします。そして、初めてお会いした方には、「先日はお目にかかれて幸いでした。○○に関するお話が大変参考になりました。また機会がございましたらお目にかかりたく存じます。」といった内容のお手紙を出しています。メールでもかまわないですが、できれば手書きがよいでしょう。IT時代においてはアナログな「手書き」の価値が逆に高まっているからです。

 

人の縁とは不思議なもので、1つの出会いが人生を大きく変えることが折々あります。そして、縁は、つないでこそ更に生きてくるし、意味があると思います。「折角知り合ったご縁を、自分の人脈のどなたにご紹介するのがよいだろうか」ということを常に念頭においていると、素敵な人脈が無限に広がっていきます。つまり、「縁が円になる」ということです。なんと素敵なことでしょう。

 

次回も「縁」についての記事を投稿したいと思います。

 

 

(リライト:加藤・宮本)

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