高井先生から「石にも目がある」という言葉を

何度か伺ったことがあります。

 

何十年も前、勤務弁護士として事務所に所属し、

多くの仕事を任され、自由闊達に活動されていたとき、

事務所の所長弁護士から教わった言葉だそうです。

 

 

石工はノミ一丁で、たいした力もかけずに大きな石を割って

いきます。それは「石の目」めがけてノミを振るうからです。

 

このような例えをもって、固い石を割るのと同じように、

どれほど難題に見える問題であっても、まず核心を見極めるに

よって解きほぐし、最終的には解決できる、

 

そんなことを伝えられたかったのでしょう。

 

 

日々、私たちが行なっている仕事も、「核心」と、

その周縁部にあるさまざまな要素が錯綜し、渾然一体となって

構成されているように思われます。

 

大きな案件になればなるほど、無数の条件が複雑に絡まり合い、

解を見出すことが困難になり、途方に暮れることもしばしばです。

 

ちょうど、難解に見える数学の問題を解く時のように。

 

 

けれども一見、難しそうな数学の問題も、いったん突破口さえ

開かれれば、あとは容易に解き進められるもの。

 

方程式を力技で解こうとする。あるいは難しい幾何の問題を

補助線を引くことなしに解こうとする。

 

それではいつまでたっても解の糸口すら掴めません。

まずは問題の突破口、核心、石の目を探すことが大切です。

 

 

重たい問題が眼前に現れたとき、手を付けられるところから

はじめるとかえって問題解決を困難にすることがあります。

 

どこから手をつけて良いのかわからない問題が現れたとき、

つい、打ちやすいところに安易にノミを振り下ろしたり、

やみくもに手当たり次第、振り回しそうになったりします。

 

それではおそらく、大きな石は割れず、小さな破片という

新たな厄介事を増やすだけ。

 

労多くして、功少なし、ということになるでしょう。

 

 

混乱、混沌の中に身をおいた時、いつも頭の中に

浮かんでくるのは、高井先生から教わった

 

「石にも目がある」

 

という言葉なのです。

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