自己研鑽(その4)


IMGP2158.JPGのサムネール画像2012年7月28日(土) 午前10:45
東京都千代田区三番町にてアサガオを撮影
花言葉:「愛情の絆」「結束」

 

 7月13日付けブログ記事から、「自己研鑽」をテーマに連載をしております。今回は、感性を磨く「好奇心」についてお話ししたいと思います。

 

 あなたが、いまの仕事は退屈だと感じるならば、あるいは、それは仕事のせいではなく、あなた自身の感性について考えたほうがよいというシグナルかもしれません。

 

 感性を磨くためには、なによりもまず好奇心を持つことが大切です。好奇心を持つことによって、その対象に注意が向いて興味が湧き、その結果、五感が磨かれます。五感が磨かれると、ちょっとした事柄にも意味や価値を見いだせるようになるし、ほかの人と同じ体験をしていても、ひと味違った感性を身につけることができます。ところが、好奇心が無いと、感性が鈍化してしまい、どんなに楽しい事柄が目の前に現れても、それに反応できなくなってしまいます。

 

 このブログでも度々紹介している寺田寅彦(1878年~1935年)は、自身の研究の仕事について、「ただ空で考えるだけでは題目(テーマ)はなかなか出て来ないが、何か一つつつき始めるとその途中に無数の目当てができすぎて困るくらいである。そういう事でも、興味があるからやるというよりは、やるから興味が出来る場合がどうも多いようである。」と述べています(『寺田寅彦随筆集第一巻』小宮豊隆編、岩波文庫、1947年)。

 

 この寺田寅彦の言葉も、そのとおりであると思います。寺田が幅広い分野において多くの研究論文や執筆を残すことができた飽くなき探求心の源は、人が「やる」第一歩を踏み出させてくれる好奇心にあったのでしょう。

 

 また、人への好奇心を持つと、その時点から人脈がどんどん広がります。昨年9月 6日付ブログ記事『交友録(その9)』でご紹介したネパール人のボビン君との出会いも、赤坂の料亭でアルバイトをしていた彼に、私が好奇心から話しかけたことがきっかけでした(詳しくは同記事をお読みください)。

 

 人は各々千差万別で、趣味・嗜好、考え方・感じ方・思い方がそれぞれ異なります。よい出会いを得られれば、人生の質が高まり、自分の成長につながるでしょう。そして、一つの縁がまたつぎの縁を呼び、縁は繋がっていきます。それには最初のきっかけが必要ですが、そのきっかけをつくるために必要なのは、やはり好奇心を持つことなのです。

 

(リライト 加藤・宮本)

ご利用案内

内容につきましては、私の雑感等も含まれますので、真実性や正確性を保証するものではない旨ご了解下さい。

→ リンクポリシー・著作権

カレンダー

2012年8月
« 7月   9月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

プロフィール

高井・岡芹法律事務所会長
弁護士 高井伸夫
https://www.law-pro.jp/

Nobuo Takai

バナーを作成