「リーダーについて」その8


IMGP2877.JPG2012年12月5日(水)朝7:15
東京都渋谷区代々木公園にて皇帝ダリアを撮影
花言葉:乙女の真心

 

 10月5日(金)付記事より、「リーダーについて」をテーマに連載を開始しております。本連載は、私が、50年間にわたる経営側の人事・労務問題の専門弁護士としての経験もふまえ、感じ・考えたことの一部です。ブログ読者の皆さまに、リーダーのあり方について考えていただくための一助になれば幸いです。

 

 10月5日(金)付記事にて、哲学者ニーチェ(1844年~1900年)の「偉大とは方向性を指示することなり」という、リーダーに求められる素質を端的に表わした言葉をご紹介しましたが、リーダーに求められる素質のウエイトも、時代とともに変化していくと思います。

 

 いままでは、集団主義が色濃く同質性の高い社会が前提となっていましたから、部下が、迅速かつ的確に取り組める明確な方向性を指し示し、牽引力・統率力を発揮できるリーダーが高く評価されていました。しかし、グローバル化の急速な進展や、「個」をより重視する傾向の高まりにより、企業・組織では、多様な人材の士気をいかにして高めるかが大きなテーマになっています。このように、多様性が特徴となったいまの時代においては、リーダーには、区々に展開される反対意見をも包み込み、納得させる資質が、求められます。そのひとつが、「カリスマ性」でしょう。

 

 組織とは、リーダーとフォロワーが相互に影響しあい、団結することによって成果を出すものですが、たとえ極めて優れたリーダーシップを備えたリーダーのもとであっても、必ず全体の何パーセントかは、不平不満を言うものです。しかし、カリスマ性をも備えたリーダーのもとでは、そういう者が極めて少なくなります。カリスマ性の本質とは、意見の違いを超えて、フォロワーのほぼ全員を心服させる力のことです。私が思うところの、カリスマ性の要素を敢えて挙げるとすれば、大要以下のとおりです。

 

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(1)皆が憧れるようなすばらしい実績をあげていること
(2)好ましい「不思議さ」があること
 :「あの人はいつ寝ているんだろう?」といった素朴な不思議さでもよいでしょう。
(3)人格・識見・手腕・力量にくわえて、多芸・多趣味に秀でていること
 :(2)不思議さの源です。
(4)人の話をよく聞き、当意即妙で自在な話ができること
(5)人の心を見抜く力と卓越した判断力があること
(6)実行力があること
(7)口頭でも書面でも、明確な方向性を示して意思表示できること
(8)潔いこと
 :貢献した者を顕彰することを忘れず、また、問題が起こった時に「私が責任を持つ」と言い切る潔さはカリスマ性の原点でしょう。
(9)魅力的な外見で(美醜という意味ではなく)華があること
(10)悪役になった時に上手にしのぐこと

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 リーダーがカリスマ性を備えていれば、フォロワーは、彼のもとで働けることを誇りに感じ、自律的に、主体的に仕事をするようになります。カリスマ性とは、フォロワーシップを最大限に発揮させ、リーダーシップ・マネジメント力を円滑に機能させるものなのです。

 

(リライト 加藤・宮本)

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