2013年5月19日(日)東京都渋谷区代々木公園にてヤマボウシ(撮影:高井伸夫)
花言葉:「友情」
少し前になりますが、4月8日(月曜)午後5時より、知性コミュニケーションズ代表の小石原昭先生と高井伸夫先生との打ち合わせが同社オフィスにてあり、同席させていただく機会を頂戴しました。
小石原先生は27歳で総合雑誌「知性」の編集長を務められた後、株式会社 知性アイディアセンターを創立され、『世界の一流品大図鑑』『男の料理』『男のやきもの』などの企画・編集に携わり、数々のブームを巻き起こしてこられた方です。
小石原先生と高井先生とは1988年2月以来、25年来の長いお付き合いがあるとのことで、一昨年11月に高井先生主宰の7泊9日のインド視察旅行に小石原先生も参加され、私もご一緒させて頂きました。
小石原先生は当時84歳でいらっしゃいましたが、朝食時、テーブルの上に料理を何皿も並べ、私よりもたくさん召し上がられるのを見たり、さまざまな文物を好奇心旺盛に見て回られる姿に驚いたこともありました。
今回、オフィスを訪問するとスタッフの方に先導され、赤坂御用地を一望する、大変に見晴らしの良いビル屋上に設えられたお茶室に案内いただきました。
(こんなところにお茶室があるとは、と驚きました)
東京のど真ん中にある茶室でお茶を喫しつつ、経験豊富なお二人の間で交わされる貴重なお話を間近で伺うという、二重の意味での贅沢を堪能いたしました。
小石原先生は過去に訪れた世界の国や街の話を皮切りとして(40年前に初めて訪れて以来、先生の中でもっとも魅力的な街であり続けたのは、ブエノスアイレスだそうです。:『文芸春秋』2013年3月特別号88頁「ブエノスアイレス」参照)、その後、農業の話、メディアの話、お茶ならびに茶室、茶道具の話と話題が尽きることがありません。
茶室を作るよりも大変なのが、道具を揃えることで、小石原先生がこれまでに手元に集められたのが2000アイテム、と聞いて、驚かずにおられませんでした。
そんなこんなのお話を、傍らで興味深く拝聴させていただいたのですが、印象に残ったのは
「一流の人、物に触れなければならない」
「二流、三流、四流に触れてはダメ」
という小石原先生の言葉。
実はインド旅行にご一緒したときにも直接、同じことをご指導頂いたのですが、改めて肝に銘じようと思いました。
それにしても、小石原先生、高井先生と接しさせて頂き、感銘を受けるのが、同年代の、ほとんどの方が引退されている年齢になっても周りの方々から求められている、という生涯現役の姿。
旺盛な好奇心から湧き上がる元気なのかもしれません。
私もかくのごとく、年を重ねていきたいもの、と思わずにおれませんでした。
なお、小石原先生も、高井先生も、時計をお持ちになったことがないとのことで、お忙しくされつつも時間に縛られるのではなく、時間をコントロールしているとの印象を受けました。
小石原先生、高井先生、ありがとうございました。
(有限会社セカンドステージ 代表取締役 鮒谷 周史)