2013年9月4日(水)佐賀県佐賀市大和町にて百日紅を撮影
花言葉:愛嬌

 

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2013年9月4日(水)佐賀県佐賀市大和町にて百日紅を撮影
花言葉:愛嬌

 

 

ある日突然、高井伸夫先生から「『無用の用』ブログに貴方が月一回、コラムを執筆してくれ。テーマはなんでもいいから…」と言われた。さっそく、8月最後の週末、執筆にとりかかった。しかし、何を書いたらいいのか戸惑った。そこで、他の読者も同じような思いをしたと思える、当ブログにおける「?」について書くことにした。

 

それは、当ブログにはなぜ「花の写真」ばかり…という「?」である。それも、室内で撮影した蘭から、野花、時には旅先で写した花など、花のブログといっても通じるような「花の写真」、である。

 

週明けの9月2日、A4用紙2枚半に花にまつわるコラムを執筆し、その原稿を先生に送付した。すると、夜の9時頃に先生から電話がかかってきて、私の原稿をご覧になった感想として、「少し文章が長いな」とおっしゃった。そして、なぜブログに「花の写真」を載せているかということも話された。それによると、「法曹界は暗いので、明るく、心和む花にしただけだよ」との理由であった。なるほど、弁護士の仕事というのは限りなく無機質な業務であり、そこで繰り広げられる「訴訟」や「対立」は、ドロドロしたものだ。それだけに、醜く哀しき負の部分を花で中和しようとの気持から、花の写真を延々と載せているとわかった。先生の話を聞いて、先に送付した原稿を書き直そうと思い、夜の11時に事務所に戻って再度書き直したのが、当原稿である。

 

世界には約5000種の花が存在している。その中には感動的な物語や忘れられない伝説が数多く存在する。その中で私が最も好きなエピソードが、「ツタンカーメン王」の墓で発見された花の話しだ。

 

エジプトにてツタンカーメン王の墓を発見した発見者のハワード・カーター博士は、『私が最も感動したのは、棺の中で横たわった少年王の顔のあたりに、小さな花束が置かれていたことです。私はこの花束を、夫に先立たれた少女の王妃が、夫に向けて捧げた最後の贈り物と思いました。墓はいたるところが黄金で包まれていましたが、どの輝きよりも、そのささやかな花ほど美しいものはないと思いました』と語っている。

 

奇跡的にもほのかに色を留めていた花束は、石棺の開封によって外気に触れた途端、崩れ去ってしまったそうである。三千三百年のあいだ、王に寄り添い続けた花は、発見者の目の前で最後の輝きを放ち、ツタンカーメン王のもとに帰っていったのだろう。ハワード・カーター博士は、時代に翻弄されながらも強く生きようとした若い夫婦の苦闘と悲哀、そして愛情をそこに見て、胸が熱くなった、と語っている。

 

聖書にも花の話が出てくる。「野の花を見なさい。栄華をきわめたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」というくだりだ。

 

人間にとって花は美や生命力の象徴である。特にそのような価値観の下、漢字文化圏では「華」と書くことも多い。また、日本語には「華やか」「社交界の花」「華がある」など、「花」および「華」を使った表現も多い。

 

花のことを話された高井先生は、ついでにこんな話もしてくれた。以前、中国に「上海高井クラブ」があって、その縁にて宝塚のトップ女優であった甲にしきさんとお会いした時、同行した鳳蘭さん(同じく宝塚のトップ女優)について『彼女は、演技は下手だけど華があったから大スターになったのです』と言ったそうである。役者における「華」とは、役者としての素質以上に尊きもの、天が与えたもの…華の輝きをして「スター」と言われる所以である。余談だが、そういう意味でも「華のある男」になりたいものだ。

 

古代から人間に愛されてきた花ゆえ、花と人類は切っても切れない「縁」で繋がれているようだ。だとしたら、その花を「弁護士事務所のブログ」における「顔」とした先生の判断は、すごいこと…いや、先に述べたように、「法曹界はギスギスしているから花にしただけ」との、限りなく単純な発想にて「花の写真」になったのが、真相であった。 

(コネックス・インターナショナル株式会社 代表取締役会長)

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