2013年10月6日(日)東京都港区赤坂8丁目にて
マリーゴールドを撮影
花言葉:「予言」「真心」
前回(2013年9月13日付ブログ)に続いて今回も「花」に関する話をしたい。花は花でも「菊の花」である。もう過ぎてしまったが、9月9日は五節句の一つである「重陽の節句」であるところの「菊の日」であり、とてもめでたい日、長寿を祈る日でもある。
古代中国では、菊は「翁草〔おきなくさ〕」「千代見草〔ちよみくさ〕」「齢草〔よわいくさ〕」と言われ、邪気を祓い長生きする効能があると信じられていた。その中国の影響を受けて日本でも、9月8日の夜に菊に綿をかぶせ、9日に露で湿ったその綿で体を拭いて長寿を祈っていた。また、「重陽」とは、陽(奇数)の中でも一番大きな数字「九」が重なることから「重陽」といわれるようになったそうである。
なるほど、菊は「長寿の花」、奇数は「陽」であったのか…そういえば、3月3日は女の子の節句で「ひな祭り」、5月5日は男の子の節句「鯉のぼり」、77歳の誕生日は「喜寿の祝い」。さらに「七・五・三」も奇数である。当コラムを執筆するためにネットで「菊」に関して調べたおかげで、これだけのことが学べた。すごいことだ。私は今まで偶数が好きだったのだが、今日を境に「奇数」に切り替えることにしよう。
日本では、法律で定められた国花はないが一般的に「キク」または「サクラ」が日本を象徴する花とされている。春の桜に対して秋は菊と昔から相場が決まっており、菊はヤマザクラとともに日本の国花、皇室の花でもある。1868年、日本の『太政官布告』195号は、菊花を最高権威の象徴として天皇のみがこれを独占し、皇室専用の紋章とすることを規定した。もし民間で菊の紋章をみだりに使えば、「不敬罪」で厳しく処罰された。
戦後、菊は皇室の独占ではなくなったが、菊を尊重する風習は今でも日本の至るところで見られる。皇室の「菊のご紋章」のほか、警視庁の徽章、国会議員たちが胸につけている議員バッジ、日本国のパスポートの表紙まで、みな菊の図柄である。
「菊」について執筆している途中、ふと高井先生の誕生日が「1937年5月9日」であることを思い出した。そして、すべての数が「奇数」であることに気付いたのである。すごい“発見”である。多分、今までこのことに気付いた人は、高井先生の周囲…いや、過去においてもいなかったはずだ。奇数である9が二つ重なることで「重陽の節句」と言われるぐらいだから、先生の誕生日が「1・9・3・7・5・9」すべて奇数とは、「陽」を束ねたような日に生まれたことになる。もちろん偶然であろうが、偶然ではないような思いもよぎる。
なぜなら、高井先生の個性・行動力に接していると、奇数である「陽」が塊となって飛び跳ねているように感じることが少なくないからである。そういう意味では「重陽」ではなく「重々々々々々陽」である。まあ、強い運命の星の下に生まれたのだけは、たしかなようだ。
最後に、当コラムが「弁護士事務所にリンクしたブログ」に掲載されることから、弁護士先生方が胸に付けている「弁護士記章(バッチ)」についても簡単に触れておきたい。弁護士バッチは一見、菊の模様にみえるが、あれは「ひまわり」である。ひまわりは「自由と正義」を象徴し、その中に「平等と公正」を象徴する天秤が描かれている。