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2014年1月12日(日)朝8:33
東京都目黒区中目黒公園にて水仙を撮影
花言葉:「うぬぼれ」

 

 

はじめに

 

今後、「弁護士の営業」と題してブログを連載していきますが、この連載は、弁護士の方に読んでいただくだけではなく、一般企業に勤められている方、あるいは営業に直接携わっておられない方にも是非読んでいただき、営業のあり方を検討していきたいと思います。

今日の日本では、少子化が進み、皆さんの顧客がどんどん減り続ける状況にあります。営業を学ぶことは誰にとっても必要なことです。

そこで、50年間にわたる弁護士生活を振り返りながら、私の考える営業のコツを皆さんに提示していきたいと思います。

 

弁護士間の競争の激化

 

10年前までは1000人程度であった司法試験の合格者数が、2007年以降、2000人前後で推移するようになったため、現在、弁護士人口は急速に増加している。日本弁護士連合会が2013年11月に発表したところによれば、その数は33546人にのぼっており、総務省は弁護士の供給過多・質の低下を懸念して合格者増員の見直しを勧告するなどしている。また、法務省の統計によると、2012年に司法修習の卒業試験を合格した2080人のうち、363人が、就職先がみつからないため弁護士登録をしていない(2013年1月10日付法務省調べ)。

 

このように国内の弁護士間の競争が激しくなっていることはもとより、企業を取り巻く経済環境は依然として厳しく、事情通の話によれば、弁護士の顧問料・相談料とも全体的に値下がり傾向にある。さらには、今後、TPP等の国際協定が進展すれば、国外の弁護士・法律事務所との競争も本格的になる可能性もある。

 

弁護士業は、弁護士本人が既に実感しているように、“殿様商売”で成り立つ仕事ではなくなっている。クライアント側が弁護士を選ぶ時代になったのだ。

弁護士間の競争が激しさを増し、さらに社会状況の変化に対応する新法が多数立法化されるなかでは、弁護士としても法律事務所としても、常に新しい変化にも即応できる態勢をとり、社会で一定の存在感を保ち続けるための確実な営業努力をしなければ、成り立たない。

 

統計によれば、2013年11月1日時点の日本人の総人口は、前年同期比で22万人余も減って約1億2729万人となり(総務省)、2100年には日本の総人口は5000万人を割り込むとも言われている(国立社会保障・人口問題研究所)。現代経営研究所 竹山正憲代表取締役によると、日本の再興のための適正人口は、そもそも5000万人であるという。食料資源、エネルギー資源において他国に頼らざるをえない現状において、日本の総人口が減少しているのは、適正人口への回帰という現象なのではないか。人口が減れば、弁護士の仕事も必然的に減っていくだろう。これを前提に弁護士は真剣に営業をしなければならない。

 

営業の重要性

 

そこで、今、改めて「営業」について考えてみたいと思う。私がなぜ常々「営業」を重視しているかといえば、それは「販売即経営」という言葉を何度も味わってきたからである。

 

強い者が勝つのでも、智恵のある者が生き残るのでもなく、時代の変化に目覚め、それに鋭敏に対応できたものだけが生き残る。生き残るためには、競争力すなわち独自性、創造性を持ち合わせた弁護士になることである。

そのためには、まず、自ら営業に当たって、その労苦を味わう必要がある。自ら営業にあたることで、社会的なニーズを体感することができ、その中から独自性や創造性が生まれるのである。ある人の言葉をかりれば、「『足』を使って人に会い、『頭』を使ってニーズを掘り起こす」ということである。五感を使って情報を収集し、自分が感じた全体像を踏まえた上で、どういう戦略・戦術を用いるかを検討・決定するのである。

 

私は表敬訪問を重視しているが、それは現場の雰囲気や空気を感じられることは勿論、直接、相対して話すことでしか聞き出せない話もあるからである。

人と話すことで、新しい繋がりが生まれる。だからこそ、私は機会を見つけては人と会うようにしてきた。「営業は偶然と奇跡の連続である」「営業力とは、偶然を必然にし、奇跡を平常にする努力をいう」という私のテーマの一つが生まれたのも、人とのかかわり合い、語り合い、歓談の場においてであった。

人と人とを繋ぐことで新しいビジネスが始まる、私も会いたい人がいれば誰かにご紹介いただいて会いに行く。必ずしもすぐに自分の活動に繋がるものばかりではないが、誰かの仕事に繋がり、また、その輪が新しい何かに繋がり、自分の活動が次々に広がっていくのである。人と人との繋がりの輪を広げることが営業の第一歩となる。私が主催して様々な会合を開いているのもそのためである。経費削減が先に立って、人との繋がりを失っていくということは本末転倒である。人と繋がっていくことこそが重要な営業手法なのであるから、縁が広がり「縁が円になる」ことこそ、私が目指すものである。

 

本連載「弁護士の営業」について、ブログ読者の皆さまからのご意見、ご感想をお待ちしております。コメント欄にご記入ください。

なお、連載終了時に、いただいたコメントの中から幾つかを取り上げてご紹介することがございますので、あらかじめご了承ください。

 

 

 

付録「メンタルヘルスと鍼治療」(下)

 

今回は、前回に続き、土屋喬先生に「メンタルヘルスと鍼治療(上)」というテーマでご寄稿いただきましたものを、皆様にご紹介しております。

◎メンタルヘルスと鍼治療(上)/weblog/2013/09/9-1.html

 

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【鍼灸治療の実践と症例】

 

[前言]

メンタル疾患について日本の医学では、その症候、病因、病機等により、癲(てん)症、狂症、鬱症、不寐(ふび:不眠症)、臓躁、百合病(ひゃくごうびょう:かつて神経衰弱と言われた症状に似た病状)等、様々に呼称分類している。私は、難しいことはさておき、臨床の場において即役立ち、即効果の期待できる簡易な鍼灸治療の実践を、秘すること無く共に学習したいと思う。

 

[基本穴(主穴)]

天神総、風府、風池、完骨、四関。

基本穴1;風府、風池、完骨。

 

①風府穴

位置;後髪際正中直上1寸、僧坊筋間の陥凹部。

解剖;後靭帯、項筋膜中。深部に、後環椎後頭膜、後動脈の枝がある。椎骨静脈叢と、第3頸神経、大後頭神経の枝が分布している。

主治;頭痛、頸部のこわばり、眩暈、咽喉部の腫脹、疼痛、脳卒中による言語障害、片麻痺、癲狂等。

 

②風池穴

位置;風府の両側、胸鎖乳突筋と、僧坊筋上端の陥凹部。風府と平交をなす。

解剖;深部に頭板状筋があり、後頭動静脈がある。

主治;頭痛、眩暈、後頭部のこわばり、疼痛、肩背部痛、目の充血、耳鳴、鼻炎、鼻塞、発熱、感冒、癲癇。

 

③完骨穴

位置;乳様突起後下方、陥凹部。

解剖;後耳介動・静脈の枝がある。小後頭神経の本幹が分布。

主治;頭痛、不眠、項頸部のこわばり、疼痛、口眼歪斜。

 

[症例(40代後半男性)]

・主訴;無気力感、頭痛

・現病歴;2004年某大学病院の神経科で鬱病と診断された。以後2回の自殺未遂、3回の入院治療をしている。2009年1月東邦大学医療センター大森病院東洋医学科受診。

・来院時の様子;緊張性頭痛、耳閉感、無気力感・焦燥感、不眠・早朝覚醒・睡眠時過呼吸、四肢冷感、梅核気、食欲不振、眼前のモヤモヤした異物感、過度の精神緊張などの多彩な症状を訴えていた。

・弁証;肝気鬱滞、痰瘀阻絡

・治則;疏鬱理気、化瘀通絡、醒脳化痰

・現症;淡紅軽度肥大舌・微黄色薄膩苔・舌尖紅・舌下静脈軽度怒張、脈浮弦滑、手指震顫

・経過;当初、半夏白朮天麻湯合補中益気湯等の漢方治療を行うが、症状の改善をみず、4月より鍼灸治療を併用。天神総(四神総の傍ら5分。※土屋新穴)・印堂透山根・天突・鳩尾・四関(太衡、合谷)など、ほぼ毎週1回瀉法で施術。数回の治療の後、上記症状の顕著なる改善が見られ、2013年10月現在、体調管理保持のため1~2ヶ月に一度の施術にて、上記症状の再発は見られていない。

・考察;本例は肝気が鬱結し痰血が体内に閉塞した証と考えられ、上記穴位に瀉法にて刺鍼することにより、症状の軽減をみた。鬱病の東洋医学的治療は、一般的に補法で行われることが多いような感触を得ているが、一貫堂医学の鼻祖、森道伯翁は「鬱病に対して帰脾湯・酸棗仁湯の類を持ち得るは、極めて稀なり、多くは龍胆瀉肝湯の症なり」と述べておられる。一考に値すると思われる。この症例のように一見すると虚証(体力・気力の衰え)のように見えても、「久病(長患い)は熱化し、又、必ず瘀血(血流の滞り)を生ず」という先人の言も想起し、参考にすべきではないかと思われるが・・・

 

(東邦大医療センター大森病院東洋医学科顧問/ツチヤ鍼療所所長)
ツチヤ鍼療所 静岡県伊東市岡広町1-6 TEL & FAX 0557-37-3219 
http://www.geocities.jp/tonkai_tsuchiya/

 

 

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