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2月19日(水)15:52 静岡県伊東市猪戸周辺にて河津桜を撮影
花言葉:「優れた美人」「純潔」 

 

 

[3]経験・専門性

 

弁護士にとって必要な素養は、前回述べたハングリー精神と人柄に加え、、経験・専門性があることが一番大切だろう。

 

① 経験

予防医学という学問があるが、それと同様に法的紛争の発生を未然に防ぐという視点からの「予防法学」という言葉もあり、現実に極めて大切なジャンルになっている。この「予防法学」とは、法的なトラブルになる箇所を予め押さえて、それに防波堤を築くことである。それは単なる書籍の上の知識ではなく、実体験、経験に基づいた実践でなければならない。

 

例えば、契約を締結するのに欠陥がないかを予め見極めることである。これができるのは、一般的には専門家として経験豊富な弁護士しかいない。もちろん法務部門がしっかりしている企業においては法務部員もそれにあたるだろう。いずれにしろ、予め法的トラブルを回避する心配りが「予防法学」を発達せしめてきた。それがピンチを招かない最良の方策でもあるし、「彼を知りて、己を知らば百戦危うからず」という世界でもある。依頼者との腹蔵なき綿密な話し合いにより、たとえば依頼者が企業の場合は企業継続のための安全ラインを的確につかむ手伝いをし、肝心なところで法律的な面での助言を与え、匙加減、あるいは打開の方法を示唆し、企業の可能性を最大限に発揮できるよう導くのが弁護士の役割なのである。

 

しかし、経験とは、誰にでも最初から備わっているものではない。

若手のうちは、手を動かして書面を作成し、足を動かして依頼者および相手方、事件関係者と面会することである。何事も、現場を見ないでは、的確な判断・指示はできない。担当事件・相談会社について、なるべく早く現場を見る。必ず一度は訪問する)。そして、担当事件についての打ち合わせには必ず立ち会うこと。今はメールが欠かせない時代になっているが、メールだけで仕事をすることは、弁護士の信用を失うことに繋がるだろう。現地に行き、現場を見て、現実を直視することが弁護士の仕事としての第一歩であり、メールはその後のことである。まずは、現地を確認してメモを取ることが大切なのだ。

また、弁護士の仕事で書面を作成することは土台・基盤に当たるから、書面を作成することを厭わないことも重要であって、弁護士の基礎である。書面を作成するときには、心で作成する。そして、毎月最低2通以上の大型書面を作成することである。弁護士は、まず文章力の体得こそ肝要なのである。書類を作る時は証拠を確認すること、いつも学説・判例の検討を忘れない。仕事は貪欲に身に付けること。依頼者の信任を受けるには、相手方の代理人より質量いずれについても2倍の準備をし、裁判所からも評価を得ることが必要なのである。

 

因みに、私が司法研修所修習生の当時、司法研修所の教官から裁判官に書面を提出するときは、ポイントを要領よく簡潔に書いて出すべきだと教えられた。その後、弁護士になっていろいろな文章を書いたが、他の弁護士からいくつも教えられることがあった。例えば、事実関係を精査して書くべきだとか、原理原則を大切にして文章を書くべきとか、少し叙情的に書くべき等々である。

私は、実際に文章を書いているととても長くなってしまう。それは兄弟子の故滝川誠之氏から影響を受けている。彼は文学賞をもらうことを念頭に置いて文章を研鑽しており、裁判官に納得してもらうためにもやはり長文でなければ、と常日頃から言っていたことから、影響を受けた。

しかし、長文になればなるほどまとめるのが難しくなるのは言うまでもない。弁護士の文章のみならず、学者の論文も長文になっていると思うが長文だと冗長になり、締まらない文章になりがちである。だから、文章作りにあたっては起承転結を意識しなければならない。起承転結を意識することにより、裁判官に訴えたいこと、納得してもらいたいことに自ずと焦点を定めることができるのである。

 

② 専門性

専門性もまた、誰にでも最初から備わっているものではない。

 

ケースバイケースではあるが、新人弁護士の時代には、自分の専門性を確立するために、時代の流れにマッチしてクライアントのニーズのある分野、さらには自分の能力・性格にも合う分野を見極めるという意識をもって、仕事に取り組むことが必要である。

 

そして、専門分野の方向性が決まったら、自分自身で勉強を深めることに加えて、その分野を専門とする弁護士と積極的に交わって情報交換を行い、実務的なノウハウをも意欲的に身につける努力をしなければならない。これは弁護士に限らず言えることだが、ナンバーワンよりオンリーワンを目指すことが大切である。そのためには専門性を備えることが何よりも大切なのである。なぜ、ナンバーワンを目指してはいけないのかというと、ナンバーワンというものは、競争して負ける危険性をいつも秘めているからである。目指すなら、オンリーワンでなければならない。例えば、私はリストラの専門家として大いに精進したが、その結果として、1999年6月から2000年4月に日経産業新聞に8回、また、1999年10月5日には日経流通新聞、1999年12月8日には日経金融新聞に、計10回それぞれ1面に亘る論評を発表したのである。

 

司法制度改革に伴い弁護士の数が増加したこと、業務内容の複雑化や海外の動向も加わり、これからは大規模事務所が増えると予想している。そうなれば、過当競争の中で大手事務所による寡占状態が生まれ、中堅、中小の事務所はどんどん干上がっていくしかない。今後この状況を打開するためには、個人だけでなく事務所としても、中堅、中小の事務所はブティック型専門化を進めるべきだと考える。専門分野に特化し、事務所の力を強めることで、大手事務所に打ち勝っていくしか術はないように思う。

 

また、経験もなければ専門性もない事件の依頼があった時には、断る勇気を持つことも重要である。もしくは、自身が経験がなく自信を持てない分野について、豊富な経験をもつ弁護士に、指導を依頼することが必要である。

 

③ まとめ

以上で述べたように、弁護士は仕事をすることによって経験を積み、専門性を身につけ、弁護士として成長するのである。そのためには、仕事に対する取り組み方、即ち、感じ方・思い方・考え方も大切である。言い換えれば、キャリアアップのためには、仕事に対する自分の哲学も必要であるということである。そもそも哲学とは、人間が人間としてどういう風に生きるべきかを身につけるための学習をすることである。

なお、今日のような情報化社会が進むにつれて、情報に対する強者と弱者の差は格段に広がるため、情報格差を無くすべく説明を尽くすように努めるべきは専門的な知識を有している弁護士の社会的責任であるということも忘れてはならない。

 

 

以上

 

 

付録  源麹研究所 見学会

 

昨2013年9月19日より、当事務所の関係会社である株式会社NT経営研究所が「リーダーシップセミナー」を主催しております。「リーダーシップセミナー」は、毎回、2部構成になっておりまして、1部にはゲスト講師をお招きし、2部では私が講演しております。

 

<開催実績>

第1回 昨年9月19日(木)「新規事業開発の着眼点とリーダーシップセミナー」
第1部 講師:株式会社源麹研究所会長・農学博士 山元 正博氏
テーマ:「麹のちからが世界を変える」

 

第2回 昨年11月21日(木)「事業再興とリーダーシップセミナー」
第1部 講師:株式会社セブン&アイ・フードシステムズ
代表取締役社長 大久保 恒夫氏
テーマ:「事業再興とリーダーシップ~現代日本の代表的ファミリーレストランから」

 

第3回 1月21日(火)「M&Aとリーダーシップセミナー」
第1部 講師:株式会社アクロネット代表取締役社長 石田知義氏
テーマ:「M&Aとリーダーシップ~30社のM&Aを成功させた経験からの提言」

 

第4回 3月17日(月)開催予定 「代替わりとリーダーシップセミナー」
第1部 講師:三田証券株式会社 代表取締役社長 三田邦博氏
<受付中です。お申し込み方法はコチラ

 

 

上記第1回の講演のセミナー終了直後から 第1部講演のテーマ施設・鹿児島の株式会社源麹研究所『バレル・バレープラハ&ゲン』(http://praha-gen.com/)を見学したいとの声が、皆様から多く寄せられました。

 

これをうけて、源麹研究所の第1回見学会を昨年11月4日に4名様のご参加で実施いたしました。その際、ご都合で参加できない方がたくさんおいででしたので、昨年12月15日(日)に、第2回見学会を実施いたしました。その時の模様を、参加者の株式会社エイ・アンド・ディ代表取締役 大鹿潤一様にご寄稿いただきましたので、掲載します。

 

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2013年12月15日(日)鹿児島県霧島市の霧島こうじ蔵GENにて株式会社源麹研究所の代表取締役会長、農学博士 山元正博様、高井先生、小松茂生様、ランドブリーズ代表取締役 渡辺憲司様、株式会社吉田アイエム研究所 代表取締役 吉田透様と見学会、昼食会に同席させていただける機会を頂きました。

 

株式会社源麹研究所 山元博士は、株式会社河内源一郎商店の創始者である河内源一郎氏の発見された河内菌(麹菌の一種)による天然自然の発酵技術を、環境保全、免疫抵抗力増強や健康維持に役立たせるため、研究、開発されています。

 

11時より山元博士から御祖父の創始者:麹の神様、近代焼酎の父と言われた河内源一郎氏のご紹介を頂きました。

 

河内源一郎氏は大蔵省から熊本税務局鹿児島工業試験所にお酒の鑑定官として赴任、その折、地元の業者から「残暑に醪が腐敗して困る、何とかしてほしい」と歎願され、研究に入った。そこで発見したものが河内黒麹菌であった。この菌は瞬く間に鹿児島宮崎の焼酎業界で採用され当時黒麹で造られた焼酎はハイカラ焼酎と呼ばれた。源一郎は更に研究を続け黒麹の突然変異種で味もよりまろやかになる白麹を発見した。しかし当時は地元では採用されなかった。その後、大蔵省を退官し研究を続けるため河内源一郎商店を創設。現在日本の焼酎の90%、韓国の焼酎(まっこり)のほとんどが河内菌で生産されている。68歳のとき、自宅玄関で懐に試験管を入れたまま倒れ他界、実はこのとき焼酎でなくグルタミン酸ソーダの発酵法による精製が研究の中心であった。(そのお話の中で,±0というバランスの理論が特に耳に残りました。)

二代目は長男さんの邦夫氏、後を継がせるつもりでいたが本人はその気がなく、しかも35歳の若さで病死されたそうです。三代目は娘婿の山元 正明氏が引き継がれる。山元氏は河内式自動装置を開発完成され、焼酎蔵の近代化に大きく貢献された。

その後、昭和52年現在会長の山元 正博に受け継がれる。

 

現在研究、開発されておられる主要な4つの内容をご紹介頂いた。

 

<GEN麹リキッドの特徴>

 

  • 雑多な食品残さを仕分けなしで利用可能
  • 油分が多少多くても可
  • 栄養成分を調整する事により配合飼料を超える成長を期待出来る
  • 良好な肉質
  • 低コスト
  • 豚舎の悪臭が激減する
  • カラスの減少
  • 完熟堆肥の完成

 

 

<麹発酵乾燥処理>

  • 河内菌の発酵熱等で腐敗しやすい食品廃棄物等を乾燥処理し、飼料化する。化石燃料を殆ど使用しないのでコストも安く品質も良い。

 

<麹発酵飼料 TOMOKO>

  • ブロイラー用に開発された麹飼料で、現在では牛、豚。鶏等畜種問わず利用されている。
  • この飼料をわずか0.5%添加するだけで必要飼料の量が2割近く削減され肉質も向上する。

 

<その他>

  • 強力な分解能力をもつ独自の微生物を使用した油脂分解処理技術を開発、グリストラップ浄化装置を商品化

 

 

次に、同系列会社の霧島ビール株式会社が製造している商品麹の華、麹の力、前立腺の友、生マッコリ、甘酒麹等の商品紹介、効能、実例をお話し頂きました。

 

(抜粋)

■麹の華、麹の力、前立腺の友

麹のプロが麹菌のエキス分を濃縮させて作りました。この発泡酒には酵素がたっぷり含まれています。あまり知られていませんが、私達の体内で生命維持の為に大きな役割を担っている酵素。アメリカから酵素栄養学という分野が出るなど、注目されている分野だそうです。動物が具合が悪いときに絶食するのは、体内の酵素を消化ではなく体調を調整する為に酵素の使用を制限する本能だとか。麹屋のプロが研究に研究を重ね、約20年の時を経てやっと本格的に販売できるようになった自慢の商品。

 

■生マッコリ

4つの生: 麹、酵母、酵素、乳酸菌

アトピー、花粉症に有効

継続的に使用することで体のバランスが飛躍的に改善するということです。その他たくさんの実例をご紹介頂きました。

 

お話はここで一旦終わり、近くの豚舎を視察することになりました。豚舎内部には制約があり立ち入れませんが、車から降りた瞬間匂いの少なさに一同、驚きました。

 

渡辺憲司さんはこの種のことに特に知識が深く、特に豚の糞尿は扱いづらく普通では考えられないくらいの堆肥の出来栄えに感心されておられました。私自身は全く分かりませんでしたが、ここでのお話の中でもバランスという概念を多く感じました。

 

霧島こうじ蔵GENに戻り、実際麹発酵飼料で育った豚の肉を使用したトンカツを実食させていただきました。確かに肉質、風味、甘味、が違い、皆一気に完食していました。

ご馳走様でした。

 

・・・高井先生の帰京の時間が迫り全員で空港までお見送りし、終了しました。

 

今回の見学会、昼食会の中でとりわけ感じたのが、均衡=バランスという概念でした。日本古来の食文化の中より、短期長期的視野から見てこの麹は非常に良いバランスがあり、その奥深さに自分の仕事に通ずるものを感じました。

 

当社建築部門では木造建築の柱、梁の配置計画、自然素材の選出、また自動車部門ではポルシェのチューニングをしていますが、日本の技術、生産精度は世界一流であるにも関わらず、ポルシェを超えれない現実。歴史、実績、経験値、マクロからみるミクロの情報収集、どういう尺度で判断するか等本当に多くの共通するヒントをいただけました。こうした機会を頂き、今後も究極のバランスを追求して精進しようと思えましたことに大変感謝致します。

 

本当に皆様有難うございました。

最後に、大変お忙しい中、貴重な時間を割いていただきこのような機会を頂き、山元博士、高井先生、小松茂生様、渡辺憲司様、吉田透様、皆さまに感謝致します。

 

株式会社 エイ・アンド・ディ 代表取締役 大鹿 潤一

 

 

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