2014年5月4日(日)7:22 東京都港区芝公園にてマーガレット(白)を撮影

花言葉:心に秘めた愛

 

前回に引き続き、昨年11月8日(金)に、愛知県豊橋市にある愛知県立時習館高等学校を訪問し、また、同じく豊橋市にある合名会社小田商店を訪問した時のお話をします。

 

時習館高等学校を辞去し、同じく愛知県豊橋市にある合名会社小田商店を訪問しました。

小田商店 http://www.oda-shouten.com/

 

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小田商店は、今も昔ながらの伝統醸造法で、よい商品はよい原材料から安心安全をモットーに豆みそ、たまりしょうゆ造りを営んでいます。10時15分頃に到着し、私と同年代の店主・小田晃一様のご案内で、蔵の中を見学させていただきました。大きな杉の桶があり、そこにはしごを掛けて、私も登ってみました。3段か4段ほどのぼると、樽の上部を覗き見ることができて、そこには、大きな石、長良川か揖斐川、木曽三川の河原に転がっているような丸い石(7キロから8キロ)が積み上がって置いてありました。この杉の桶は、100つもあるそうです。この杉の桶は7トンのみそが仕込んであるそうで、これを1年半くらいを目途に木桶の中で発酵させるのだそうです。また、第三工場では、「たまりしょうゆ」を作っていましたが、空気を抜くようにしながら圧力をかけて仕込んでいる工程をみました。一般のしょうゆの原料は大豆と小麦の割合がほぼ同じですが、「たまりしょうゆ」は大豆が大半ですので濃厚な味の商品に仕上がるという違いがあるそうです。

 

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いまは、小田商店のような、天然の、昔ながらの製法が一大ブームになっているそうです。そのブームを受けて、小田商店では最近、通販を始めましたがこれが大好評とのことで、全国に販売しており、私も、昨年のお歳暮で使わせていただきました。

 

小田商店のみそは、愛知県の名産である「豆みそ」です。大豆と食塩、水だけを原料に、蒸した大豆を玉にして、全量を「豆麹」とし、伝統的な技法で長期間熟成させてつくられるものです。東海地方の夏は高温多湿でみその酸敗(脂肪類が酸化してすっぱくなること)が起こりやすいため、大豆に麹菌を直接に安全に生育させる「味噌玉製麹」という伝統的な技法で造られる豆みそは、夏場の高温多湿に耐え、長期保存できるみそという長所があるそうです(参考:「愛知の豆みそ公式サイト」http://aichimiso.jp/index.html)。

 

麹は、日本人の食生活に欠かせないもので、小田商店でつくっているみそや醤油のほかにも、焼酎や日本酒も、麹がないと作れません。麹とは一体何かというと、蒸した穀物(豆みそでいえば大豆)に、こうじ菌という一種のカビが繁殖できてできた発酵食品を指すとのことです。麹のような発酵食品は免疫力を高めると言われており、なかでも麹をつかった発酵食品であるみそは、「味噌汁を飲む頻度が高くなるほど、胃がんの死亡率は低くなる」(1981年当時・国立がんセンター研究所平山雄疫学部長調査)、「みそは放射線被曝から身体を守ってくれる働きがある」(広島名誉教授・渡辺敦先生著書『味噌力』)等の効果があるといわれているそうです。ロシアのチェルノブイリ事故のときは、ロシアへの豆みその輸出が大幅に増えたそうです。

 

 

さて、小田商店の店主・小田晃一様とは、みそやたまりの話以外にもいろいろとお話をしていましたところ、私が訪問してきた時習館高等学校をご卒業されている方で、先に述べた通販も、もともと時習館高等学校の同窓会名簿を元に始めたそうです。ここ豊橋の地を離れて各地で活躍してきた同級生たちに、慣れ親しんだ豆みそやたまりしょうゆの案内を出したところ、大流行になったとのことでした。

 

小田晃一様はとても謙虚な素敵なお人柄で、ほかにもいろいろとお話いたしました。話に華がさき、10時50分ころ辞去しました。

 

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