2014年9月19日のアーカイブ

 

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2014年8月31日(日)7時16分 東京都目黒区中目黒公園にて
マリーゴールドを撮影
花言葉 「悲しみ」「嫉妬」 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

11-1 血圧の常識とウソ

日本高血圧学会のガイドラインJSH2000によると健康成人の場合120/80mmHg未満と低値に設定されている。140/90mmHg以上からは高血圧患者として扱われるのであるが、人にはそれぞれ個人差があり年齢とともに少しずつ高くなるのが当たり前で、30年程前は年齢に90を足した数が適正であると言われていた。血圧が下がりすぎてフラフラしたり気力がでないと訴える方に、服用している薬でOリングテストをすると適合していない事が判明する。

 

私はそのような方には、担当医に相談するようアドバイスしている。私達の周りを見渡してみて下さい。低血圧症の人は顔色も悪く、元気のない人が多い筈である。高血圧学会の今の基準では、下げる必要のない人まで病人にされてしまいます。血圧は(1)血液の量(2)血管の太さ(3)心臓の収縮力の3要素できまります。血液の量が増え、血管が細くなり、心臓が強く収縮すると血圧は高くなります。逆に、血液が減り、血管が広がり、心臓の収縮力が弱まると血圧は低下する。全力疾走や頭を使う時などストレスに際して、私達の身体は目的を達成するために限りある血液を実に巧妙に全身に配分します。皮膚や腸などへの血液量は少なくし、その分脳細胞や筋肉にまわします。そして酸素を多く取り入れる為に、気管支を広げてグリコーゲンをブドウ糖に変え、心臓の拍動を増やし、力を強めて血圧を上げます。

 

高齢になれば皮膚も老化してくるように、血管も老化して硬くなってくるので、血圧を上げて各臓器に栄養や酸素を届けているのです。必要性があって血圧を上げているので高いという現象だけを叩くのではなく、降圧剤に頼る前に血圧上昇の原因を取り除くべきなのである。

健康に対する薬の『リスク』を高くしない為にも、簡単に余計なクスリは処方しない方が良いし、服用しない方が良いのである。薬をやめたら体調が良くなったという笑えない話もあるのである。昨今薬の無駄使いが多すぎる様に思えてならない。

 

11-2 くすりに注意

慶應義塾大学医学部近藤誠先生の、『医者に殺されない47の心得』より抜粋。高血圧患者が44万人高コレステロール血症(高脂血症)34万人…日本には大変な数の『病人』がいることになっています。高血圧や高コレステロール血症の基準値と呼ばれるものがあります。『これ以上になったら病気』と診断する数値です。

 

病気ごとの専門学会がこの基準値をつくっていますが、談合体質で、根拠なく数値が決められています。特に高血圧の基準値の『操作』は目に余ります。1998年の厚生省全国調査の基準値は160/95以上でした。ところが2000年に、はっきりした理由もなく140/90に引き下げられました。98年の基準値を当てはめると、高血圧の日本人は1600万人、それが新基準では、3700万人もが高血圧になってしまいました。更に2008年に始まったメタボ健診では、19から64歳までで糖尿病や腎臓病を合併している場合、ついに血圧130/80以上が治療目標になりました。

 

高血圧の原因は、9割以上不明です。また、日本人の血圧を下げることによって死亡率が下がる、心臓病や脳卒中が減ると実証されたデータは見当たりません。大人になると動脈も老化して硬くなり、血液を先に送る力が衰えます。そこで、『体は歳を取るほど血圧を上げようとします。脳や手足のすみずみまで血液を送り続ける為。それを薬で下げたら、ボケたりふらついたりしてしまいます』。フィンランドで75歳から85歳までの『降圧剤を飲まない』521人の男女の経過をみた調査では、80歳以上のグループでは、最高血圧が180以上の人たちの生存率が最も高く、最高血圧140を切った人達の生存率はガクンと下がっています。なのに日本では、最高血圧130で病気にされ、薬で下げさせられているのです。

 

11-3 基準値を下げると儲かるのは誰?

その結果、製薬業界はホクホクです。1989年の国内の降圧剤の売り上げは、およそ2千億円だったのが2008年には1兆円を超えています。『基準値をササッといじって、薬の売り上げは6倍』。血圧商法、大成功です。

また、基準作成委員の多くが、製薬会社から巨額の寄付金を受けとっているのも問題です。例えば2005年に作成された、高血圧の基準も含む日本版メタボ診断基準の作成委員会のメンバー。そのうち国立大の医師11人全員に、2002年~2004年の3年間に、降圧剤などの製薬会社から合計14億円もの寄付金が渡っています。

 

いまだ悪者扱いのコレステロールも実は『長寿の元』です。1980年代に福井市の約3万7千人を5年間追跡調査したら、男女とも『コレステロールの値の最も低いグループの総死亡率が一番高く』、男性は血中コレステロール値が高い程、死亡率が低いという結果がはっきり出ています。

しかし治療の基準値は変わりません。コレステロール低下薬も、億単位、兆単位のお金を生み出す『打ち出の大槌』なのです。検査の数値を見ないで、体の力を信じて下さい。

 

長生堂 院長 齊藤治道

 

次回は、重心七軸調整法のまとめ(1)として、『ハード面的調整法』と『ソフト面的調整法』等についてお話いただきます。

 

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