2016年1月9日(土)14:43 熱海鶴吉にてブーゲンビリアの赤とピンクを撮影
花言葉:「情熱、熱心」
築地双六館 館長
公益社団法人全国求人情報協会 常務理事
吉田 修
インタビュー取材の最後に先生に10質問をさせていただき、即答いただいたことをご紹介します。
■髙井先生を読み解く10の質問
Q1:AIは弁護士業務を代替できるでしょうか?
A:いまのところできないと思います。なぜなら、「感性」「理性」「知性」「心性」を人間は備えていますが、いまのところ、AIはすべてを代替できる状況ではないと思うからです。
「感性」については、AIは、泣くことも、愛することもできないと思います。「理性」については、AIが備える可能性はあります。「知性」については、考えることはできても、考えぬくことの“ぬく”というところができないと思います。考えぬく=考えたうえにさらに新しいことを考えることは、できないと思います。「心性」については、もちろんできないと思います。
こうしたことから、AIは弁護士業務を代替できないと思いますが、代替できるようになったら、人間はAIに負けることになり、人間が退化することになります。
Q2:反対尋問のコツは何でしょうか?
A:相手方が答える内容を予測して、「石にも目がある」の言葉どおり、相手の欠点を見つける。要は、相手の答えを3つ~4つ想定して的確に予測することが反対尋問のコツです。
Q3:法律家に向かないのはどういう人でしょうか?
A:バランス感覚がない人は法律家に向きません。正義とはいつもバランス感覚のうえに成り立つものです。正義心のない人は法律家に向かないのです。正義の中核をなすものは、バランス感覚です。
Q4:若者に薦める本、ベスト3は何でしょうか?
A:①いままで読んで一番よかったのは、藤沢周平の本です。藤沢周平の本であれば、どの本でもよいと思います。それぞれの感性・理性等の波長に合ったものを選ばなければならないと思います。
②第二に、現代では心理学の重要性がいよいよ増してきますので、心理学関係の本がよいと思います。「感性」の本としては、私としては、加藤諦三先生の本がよいと思います。
③第三に、歴史書がよいと思います。どの時代について読むのかは、本人の関心次第です。自分の関心のある時代について、一流の人が書いた歴史書を読むと一番よいと思います。
Q5:先生が、今、大学生ならば、どういう職業に就きたいと思われますか?
A:弁護士以外の職業についたことがないので、やはり弁護士の仕事をしたいです。弁護士が私の天職なのかもしれません。
Q6:今のままであれば、100年後の日本の人口は4000万人になります。今、何をすべきでしょうか?
A:日本人はもはや「絶滅危惧種」になってしまうと観念して、現実を受け入れて、対応する以外にないと思います。対応としては、教育機関を充実させる以外にありません。そして、世界に尊敬される誇りある日本人を育成・形成する以外にありません。
Q7:人材ビジネスの経営者に言いたいことベスト3は何でしょうか?
A:①第一に、未来産業への支援に積極的に取り組んでもらいたいと思います。
②第二に、グローバル化にそなえて、市民全体・社会全体に対する人材教育活動に取り組んでもらいたいと思います。
③第三に、これから精神障害者がどんどん増えていくので、経営者自身が精神障害者に理解をもって接しなければならないと思います。
Q8:日本人と中国人は何が一番異なるのでしょうか?
A:ひとことで表現すると、日本人は「集団主義」で、中国人は「個人主義」である点が一番異なると思います。簡単にいえば、集団主義は「バランス感覚」を旨とし、個人主義は「権利の極大化と義務の極小化」を旨とします。
Q9:歴史上一番尊敬するのは誰?理由は?
A:悩むところですが、ひとり挙げよということであれば、やはり徳川家康です。265年もの間(1603年~1868年)、幕府が続いたからです。
Q10:健康寿命を保つためにお奨めのことは?
A:運動することです。
2002年ネパール訪問旅行にて
秀峰マチャプチャレ(6993m)
アンサンプルな山群をバックに
民族ダンスの夜