2016年11月12日(土)7:29 目黒区青葉台3にて菊を撮影
花言葉:「破れた恋」
平成28年10月12日「AIと人事労務セミナー」 開催報告第1回
1.はじめに
昨今テレビや新聞を毎日賑わせている「人工知能(AI)」。人工知能が私たちの生活に及ぼす影響は甚大であり、今まさに大きな注目点です。その進化の速度は凄まじく、未来の話と思っていては取り残されてしまう。
より多くの方々にこの問題を身近に感じ、また考えていただく機会となることを願い、今年4月~6月、「週刊 労働新聞」において連載「人工知能が拓く未来~人事労務分野への影響~(全12回)」を企画した。僭越ながら私は最終回を担当させていただき、「AIの発展に備える」ことの重要性を多少なりとも啓蒙させていただいたつもりである。
さて、この連載は私を含め5名で執筆したのだが、このうち、ユカイ工学株式会社 代表 青木俊介氏と、株式会社リクルートキャリア リクナビNEXT編集長 藤井薫氏の2名を講師にお招きし、去る10月12日に、連合会館(千代田区)において、株式会社労働新聞社と高井・岡芹法律事務所の共催で、特別セミナー「AI(人工知能)が拓く未来 ~人事労務分野への影響を探り可能性を考える~」を開催した。企業におけるAIの活用状況や人間とAIのこれからの付き合い方についてお話しいただき、大盛況のうちに幕を閉じた。
当日の来場者数は80名の満員御礼となり、ありがたくも定員超過のためご来場をお断りする方が生じる事態となった。開催後の参加者アンケートには、次回の開催を望まれる声が少なくなく、世間のAIへの注目度が高まっていることの証左であろう。
これからますますAIに関する議論は加熱し、いかなる企業・個人においても大なり小なり影響を受けざるを得ない。この問題について少しでも多くの方にお考えいただくべく、私は今後も鋭意活動してゆく所存である。その一つとして、このブログで、今回のセミナーの概要を、講師の方のご感想を含めご紹介していく予定である。ご一読いただき、AIへの関心を深めていただく機会となれば幸いである。
高井・岡芹法律事務所 会長弁護士 高井 伸夫
2.講演概要
◎第1部 センサデータの活用で始まった、AIを活用した職場環境改善
(講師:青木 俊介 氏(ユカイ工学株式会社 代表))
センサを活用して私たちの労働環境からビッグデータを作り出し、AIを活用して職場環境改善に役立てるサービスが始まっている。各企業の取り組み事例をご紹介いただきながら、今後AIが職場環境改善にどう利用されていくかについて解説いただいた。
【主な内容】
●センサを活用した労働環境計測の事例
●デバイスの例
●AIによる分析を活用した職場環境改善事例
●人事分野におけるセンサデータを活用した最新のサービス内容の紹介 など
◎第2部 今なぜ、人事がAIに向き合わなければならないか~その背景と今後の可能性について~
(講師:藤井 薫 氏(株式会社リクルートキャリア リクナビNEXT編集長))
今なぜ、人事がAIに向き合う必要があるのか?変化のキーワード、利活用の方向性、活用に向けた2つの壁、人間がやるべきことをベースにお話しいただいた。
人智を超える新たな力であるAIが、どう人事や企業組織を変えるのか?講師が人事プロフェッショナルやAIの先端研究者の方々との対話の中から掴んだ視座から「AI×人事が拓く未来」について語っていただいた。
【主な内容】
●変化のキーワードからみる
1.不可逆な経営環境GDP
2.サービス経済化
3.KKDからKDDへ
●人事における利活用の方向性
●2つのAの壁
1.A〇〇〇〇なくしてA〇〇〇〇なし
2.A〇〇〇〇よりA〇〇〇〇
●人間がやるべきこと
※次回は、セミナー当日の私からのご挨拶をご紹介し、AIと人間の違い、人間がAIより優れていることについて考える。