こんにちは。
株式会社新規開拓の阿部由里と申します。今年の5月、縁あって私の地元山形県庄内地方の旅を、高井伸夫先生、有限会社セカンドステージ代表取締役 鮒谷周史様、弊社代表の朝倉千恵子と一緒に過ごさせて頂きました。
とても楽しく充実した庄内時間を満喫いたしました。
朝一番の便で庄内空港到着。まずは腹ごしらえ!東京でも美味しいブランド豚で有名な平田牧場経営の喫茶店「HIRABOKU CAFÉ」平牧三元豚ソーセージがまるごと入ったチーズヒラボクドック。コーヒーよりもビールにあう味でした。
庄内の旅は庄交ハイヤーさんにお願いして移動。腹ごしらえも終わって、まず最初に訪れたのが
小学生の頃、遠足で訪れた頃は、正直、ごく普通のありふれた地元の水族館で、入館者も減ってきていましたが、「クラゲドリーム館」で全国的に有名になり、今では夏休みや週末など全国各地から沢山の人が訪れる人気スポットになりました。可愛いアシカのショータイムも楽しみました。
「阿部さんの地元か、一度行ってみたいんだよなぁ」帰省のタイミングで藤沢周平記念館を訪れて、高井先生に熱烈なファンとお聞きしていたので、藤沢氏の冊子をお土産でお渡しさせて頂きました。そのときの会話がきっかけで、今回の旅も実現しました。
まさか高井先生と一緒に庄内を訪れることができるなんて!と朝倉と私も(そして鮒谷さんも一緒!)驚きと嬉しさと、どんな旅になるか・・・とワクワクしながら予定を立てていきました。
ちょうど菖蒲が綺麗に咲いている時期。記念館の周辺は遊歩道になっていて、ゆったりとした時間が流れています。
地元でもお蕎麦が美味しと有名なお店。店舗は、元々鶴岡市内にあった慈善家・鈴木今右エ門の屋敷を移築したもので、古民家風でとても趣ある雰囲気です。手打ち蕎麦はもちろんですが、庄内名物「麦切り」も是非、食べて頂きたくて追加オーダーしました。
https://www.tsuruokakanko.com/cate/p0358.html
うどんとひやむぎの中間のような、庄内独自の麺で、ツルッとしたのど越しで美味しいです。
【藤沢周平氏生誕の地Ⅰ】
旅の最後は藤沢周平氏生誕の地を訪れました。
小説「蝉しぐれ」に登場する「五間川」牧文四郎がお福と幼子を刺客から守るために暗闇の中を舟で逃がした川がここだと言われています。地元では「内川」と呼ばれています。
【小菅隆次氏の自宅訪問】
この度、大変貴重なご縁と出逢いを頂きました。小菅さんは甥にあたる方で、藤沢周平氏ととても近しい人物。今回の鶴岡訪問にあたり、ご自宅にお邪魔させていただき「小菅留治さん」(藤沢氏の本名)との思い出やエピソードをお聴きしました。
ご自宅には藤沢氏直筆の書がありました。大事に保管しているものを見せてくださいました。ご存命のとき、毎年届いていた年賀状。手書きで優しい柔らかい文字でした。
この日は当時、ご近所に住んでいた佐藤久雄様も同席いただき、色々お話しをしてくださいました。学校の勉強を藤沢氏に教えてもらった思い出があるそうです。
この周辺は鶴岡市高坂地区といいます。当時あった家は既に取り壊されていて、更地の状態でしたが、藤沢氏を忍んで全国からファンの方が訪ねてきて、何かあったほうがいいのでは。せっかく訪ねて来てくださるんだから、、、とこの石碑を建てられたそうです。
(中央:小菅隆次さん、右から2番目、佐藤久雄さん)
生前、藤沢氏は目立つことや派手に振る舞うことを嫌い、記念碑などをつくることはやめてくれと常々言われていたそうです。
【高坂部落藩公民館】
地元の公民館には、貴重な資料や書籍が保管されています。
地元に原版や初版書籍など、今ではなかなか見ることができない当時の作品が大事に陳列されていました。高井先生が色々質問すると、小菅さんも1つ1つ丁寧に教えてくださいました。
ファンの方であれは、これだけ作品がそろっていたら、物凄く嬉しいし、気持ちが高揚すると思います。(終始、このような姿で食い入るように閲覧しておりました)
【曹洞宗洞春院】
こちらの寺院には藤沢氏の位牌と遺影が安置されています。作品ができると必ず寄贈しており、寺院と公民館にそれぞれ今でも保管されています。大変貴重な資料を拝見できました。
位牌と遺影のある場所も案内してくださいました。写真も撮って大丈夫ですから。と、お声かけいただき、手を合わせてから一枚撮らせて頂きました。
鶴岡庄内の旅の最後まで、地元の方々の優しい温かい心遣いに触れることができました。また甥であり、藤沢周平著書保存会会長の小菅隆次さんと佐藤久雄さんがずっと同行してくださって、地元の方々にご紹介をいただきご縁を繋いでくださいました。皆さん優しい笑顔であったかいおもてなしの心で迎えてくださり、旅の最後は胸がいっぱいになりました。
高井先生は日帰りで、夕方の最終便で鮒谷さんと一緒に東京へ戻りました。
地元庄内の魅力を十分にお伝えできただろうか。大好きな藤沢周平氏生誕の地を一緒に訪問できたことは、数か月経った今でも、大切な思い出です。
高井先生、鮒谷さん、鶴岡市高坂の皆さん 大変お世話になりました。
ありがとうございました。