2017年10月22日「カメリア会桜ヶ丘訪問記」
2017年10月22日、湖山医療福祉グループが運営する特別養護老人ホーム カメリア桜ヶ丘を訪問しました。
カメリア会の湖山泰成理事長は、社会奉仕のために高齢者施設等の運営を始めたといいます。現在では17都道府県に199箇所の施設を展開し、年間利用者数延べ380万人、職員は9,000人を超す大規模グループとなりました。湖山理事長は、交通費以外は無給で仕事に取り組んでおられるそうで、その福祉精神の深さに、私は非常に感銘を受けました。
さて、訪問日当日、職員の皆さんはお忙しいさなかにもかかわらず、暖かく迎えてくださいました。
私が一番驚いたのは、何といっても施設の清潔さでした。
一般的に、医療等の施設においては、どうしても臭いが多少は気になるものですが、カメリア会桜ヶ丘はそういったものが全くありませんでした。
院内には、各居室の中央に「なかまち」というスペースが設けられ、そこは、カフェでもあり、同時に買い物、映画やコンサートの鑑賞もできるようになっています。
買い物スペースにはカートが設置され、施設内にいながら外出しているような気分を味わえるという工夫も凝らされており、こういった環境であれば、長期滞在の入居者の方々も閉塞感を感じることなく毎日を気分よく過ごせるのではないでしょうか。
伺った話によると、湖山医療福祉グループでは人材育成に力を入れていて、介護福祉士実務者研修を行うことのできる「KOYAMA College」を開設して、授業料を全額免除として、職員が国家資格を取得するための手助けをしているとのこと。職員の方々がキャリアプランを明確に思い描き、充実感をもって働いていることも、施設の雰囲気を明るくする大きな要因なのだと思います。
湖山医療福祉グループは経営方針として以下の五箇条を挙げられています。
個を大切にし、心を満たす医療・福祉の実現
よろこびと感動の共有
地域社会との対話と交歓
安定と健全な発展
誇れる職場の創設
今のような運営を続けられていれば、この方針を体現する貴重な施設として、カメリア会はより一層の発展を遂げていくであろうと私は確信しております。
以上