2017年12月27日のアーカイブ

2017年12月1日尾鷲訪問


◆尾鷲訪問記
伊藤 綾 様(小畑孝廣音楽事務所・ジャズボーカリスト)

2017年12月1日、天気は晴れ。ぽかぽか陽気の中、高井先生の速水林業様の視察に同行させていただきました。速水林業様は、2000年2月、日本で初めてFSC(森林管理協議会)の認証を国内で初めて取得されたそうです。

名古屋10:01発  12:19 紀伊長島着、特急ワイドビュー南紀3号で高井先生、そして高井先生のパーソナルトレーナーでもあり、株式会社ストレッチ屋さん代表取締役、川合利幸様と合流。

「電車に乗る前に、お弁当を4つ買ってきてください。できれば、それぞれ種類の違うものをお願いします。」

 高井先生からのミッション。なかなか地元名古屋で駅弁を買う事はないので、名古屋名物が入ったお弁当には、どんなものがあるのか調査開始。

味噌カツ、天むす、ひつまぶしは想定内でしたが、あんかけパスタは想定外。バラエティーに富んでいるお弁当を買っていざ、電車へ。

名古屋から約2時間20分。初めて乗ったワイドビュー南紀3号。のどかな風景の中、がたんごとんと、走ります。席を立つと、ふらつくほど揺れがはげしかったです。 

それまで住宅街を走っていた電車が、田んぼや畑など自然の多い景色になってきて。気が付けば山の中。20分ほどした頃、紀伊長島駅に到着。 

速水社長が迎えに来てくださり、三重県紀北牟婁郡紀北町にある事務所へ。一歩足を踏み入れた瞬間、ヒノキのいい香りが漂います。 

ひのきの香りのする事務所

(写真:速水林業 事務所)

林業の現状、プラス面とマイナス面、課題、今後の展望について、お話を聞かせていただきました。例えばプラス面だと若手人材が増加していること、公共建築の木造化など。 

マイナス面は、価格の下落や、森林についてしっかり教育されているヨーロッパとの違い。日本人が気にするのは産地と価格のみ。言われてみれば、今まで森林について学ぶ機会はなかった事に気づきました。 

例えば法隆寺向けの材木。人の一生の長さをはるかに超える300年後に、きっちり納めるためには、しっかりした計画や管理が大切となります。壮大なスケールのお話に、ロマンを感じました。

「少し、森の中を歩きませんか?」

銀杏の葉が辺り一面を覆い、まるで金の絨毯のような道を散策。風が吹くとざわざわと木々の揺れる音がして、はらはらと葉っぱが落ちてきます。青い空。ヒノキの緑や銀杏の黄色。自然の織りなす芸術。日常の喧騒から離れて、静けさに包まれた時、非常にゆったりとした気持ちになりました。

ぬた場

(写真:森の中で見つけたぬた場)

山の中は鹿やイノシシが出るそう。ぬた場と呼ばれる、動物たちの水浴び場の近くにはイノシシのものと思われる足跡がたくさんありました。万が一動物に遭遇した時のために、速水社長が仕込み杖を手に歩いていたのが印象的です。

鹿やイノシシが里に下りてくる。テレビのニュースで、最近よく見かけますが、森の中では動物がいるのが当たり前のこと。日常にはない危険もあるのだなと感じました。

黒鯛釣りが趣味の私。月に一度、速水林業様の近くにある海山フィッシングセンターには、よく釣りに来ています。今回同行させていただいたことで、海だけでなく、山、森林の魅力についても肌で感じる事ができました。

ご案内下さった速水社長、同行させていただいた高井先生、川合社長。貴重なお時間をありがとうございます。

尾鷲の森でフィトンチッドをたっぷり吸い込んだので、今まで以上に、いい歌が歌えそうです。

 

(以上です)

◆尾鷲訪問記
川合 利幸 様(株式会社ストレッチ屋さん 代表取締役)

 

この旅は私にとってはまさに「社会見学」でした。

普段とは全く違う環境で、自分とは全く違う業界のことを学べてとても面白かったというのが感想です。

林業のことに関して驚きの連続で「へぇー」ということばかりでした。

特に印象に残っているのは、

「日本は環境保護に関して劣っている」

「日本の林業はビジネス的に厳しい状況にある」

「林業はとてつもない長い時間軸で行う必要がある」

「サミットでの速水様のご活躍」

「速水様のご交友関係の広さ」

「動物はミネラル分のある土壌を探して遠くからやってくる」

「猪は人を襲う場合もある」

また、このような機会がありましたら是非参加させてください。

海

(写真 尾鷲の美しい海岸線)

(以上です)

◆尾鷲訪問記に寄せて 高井 伸夫

 

このたびは、三重県・尾鷲にある速水林業様にお邪魔した。

速水さんと知り合ったのは、氏のご著書『日本林業を立て直す-速水林業の挑戦』(日本経済新聞出版社・2012年)がきっかけであった。拝読して感銘を受け、お手紙を出してご縁をいただいたことに始まる。氏には、これまでも林業について様々なことを学ばせていただいたのであるが、やはり現地を拝見して、それを確かなものにしたいとの思いでお邪魔したのである。

当日はまさに快晴、森林を散策するにはもってこいの日本晴れの日であった。「森林浴」の気持ちの良さは、川合利幸君、伊藤綾さんのご報告の通りである。こんなにも気持ちを安らかに解放させ、自分のからだの「感覚」が喜んでいることを意識させてくれるとは、想像以上のことであった。「森林浴」の健康効果はすでに様々に言われているところ、今回の旅で確信を得た次第である。

もっと森が身近にあればと思う。購入できるものなのだろうかと思い立ち、氏に質問したところ、こうした森林を、例えば1ha購入することは決して雲の上の話ではないという。(30万円ほどから、日本の典型的な銘木であるヒノキが鬱蒼と茂っているところでも100万円ほどとのこと。)東京近郊でも、足利、飯能、小田原等々、森林浴が楽しめそうな森林があるとのことで、大いに関心を持った。

古来、インドには人生を4つの時期に分ける「四住期」という考え方があり、その第三番めを「林住期」と呼ぶ。孫が生まれる頃になったら、すべての財産を捨てて森林に住むのだ。森林が放つ空気の中、自然と向き合って自身を静かに見つめ直し、後半生こそ真に人間らしい生きがいを求めて生きる時期、と言うべきであろうか。

もちろん年齢にとらわれない生き方が大事であり、一律に定義すべきものではないだろう。しかし、言い得て妙、と改めて感じ入った旅でもあった。

高井

(写真 速水林業の森を歩く高井伸夫)

 

(以上です)

 

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