2017年10月20「馬路村訪問記」


2017年10月20日 馬路村訪問記

 

 

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2017年10月20日(土)、高知県安芸郡馬路村を訪問しました。高知県を訪れたのは2年ぶりです。

当事務所の亀梨伸夫参与と有限会社コマ・コーポレーションの成采準代表取締役に案内をしていただき、馬路村農協の事務所にお邪魔して、東谷望史組合長にお話を伺ってきました。

 

村の成り立ち

馬路村は高知県の東部に位置しており、山々に囲まれて木の香りが豊かに香る気持ちの良い土地でした。

昭和・平成の数回の合併を拒否して現在までやってきたこともあり、人口はわずか898人(2017年3月時点)で、その4割程度が65歳以上の高齢者であるとのことです。

 

馬路村は、もともとは林業が盛んな村でしたが、それが衰退したことから柚子の栽培に転じ、今では柚子の生産地として有名になりました。

現在、馬路村では、柚子を使用した様々な商品を開発・販売しています。その売り上げはピーク時には33億円にも上ったそうですが、昨今は競合相手が全国各地に多数出てきたため、若干減少し、29億円程度の売り上げとなっているそうです。

有名な商品として、「ごっくん馬路村」(清涼飲料水)や「ぽん酢しょうゆ」があります。ぽん酢しょうゆは31年前に発売され、今では東京の高級スーパーにも並べられるようになりました。

最近では、メタボ抑制作用効果もあるという柚子種子油を使用したサプリメントを高知大学医学部と共同で開発し、販売を始めるなど、新たな試みを続けています。

 

2018011904.JPGのサムネール画像

 

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また、近年、馬路村には、日本全国のみならず海外からも1年で300組余りの観光客が訪れるそうです。けっしてアクセスが良いとはいえない、この山奥の村に来るのにはかなりの手間がかかりますが、それだけ馬路村が魅力溢れる土地であるということでしょう。

 

地域の再興を目指して

安倍内閣は、第二次政権以降、東京一極集中の是正を日本経済活性化の柱の一つとして挙げ、新たに地方創生を担当する国務大臣を設置するなど、地方の活性化に力を入れてきました。

これを受けて、多数の地方自治体や地方振興団体がコンサルタントを雇い活性化を目指しましたが、馬路村は農協組合長の東谷氏の先導のもと、行政と協力をして自力で再興を図って、見事に成功を収めたのです。

民間の企業が村に参入しようとしたこともあったそうですが、それを跳ね除けて村の人々だけで頑張ってきたとのことで、これは本当に素晴らしいことだと思います。

東谷氏は、馬路村で生まれ育ち、それ故、村への愛着も人一倍あるという方ですが、東谷氏の元に集まった人たちもやはり同じように馬路村に愛着を持っている人ばかりなのでしょう。

馬路村の成功例を見て、外部の人間に頼るのではなく、村を知り尽くして、村への愛情を持っている住人が自らの力で乗り越えていという強い決意を持ってこそ、地方創生は為し得るのだと思いました。

 

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さて、今回の滞在で私も「ごっくん馬路村」やその他の商品をいくつか購入しましたが、これが大変美味しく、商品の開発から商品名の考案までほとんど全てを自力で行ったという馬路村の皆さんの努力に改めて敬服しました。

近日中に再度訪問する予定ですので、また村の皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

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