<イッピン> たてしなップル
昨年12月9日、NPO法人信州まちづくり研究会 副理事長の安江高亮氏に案内していただき、長野県北佐久郡立科町を訪れた。
そこで、カフェandワイナリー「たてしなップル」に伺ったところ、人生で初めてシードル(りんご酒)をいただき、その味に大変感動したので、本ブログで皆様にもご紹介したいと思う。
立科町は、日本百名山のひとつ蓼科山の麓に位置し、白樺湖、女神湖という二つの湖を要する標高700mの丘陵地である。年間の平均気温は10.0度と冷涼で、1日の温度差や1年の温度差が大きく、また、全国屈指の寡雨の町でもあるため、りんごの栽培に非常に適した土地といえる。
シードルには辛口と甘口があるということで、小生は辛口をいただいた。
製造に当たっては、完熟りんごの中から特に高糖度のものを選ぶなど品質にこだわっているというだけあり、口に含むとりんごの芳醇な香りにまず圧倒された。その中にピリリとした辛さが際立つが、それだけに料理にはぴったり合うだろう。全国的に名品として高い評価を受けているというのも頷ける。
ワイナリー「たてしなップル」の方々は、りんご産業を地場産業とするために、質の高い加工品を製造販売することを決意し、商品開発に果敢に取り組まれているという。
シードル以外にも、すりおろしりんごジュース、ワイン、ブランデー、栄養ドリンク「林檎美人」など、りんごという一つの素材から多彩な商品を生産している様子からもその高い意欲が窺える。
立科の豊かな自然と生産者の方々の果敢な挑戦心が生んだシードル「たてしなップル」、これぞイッピンである。