第5回 面談現場での気づき
こんにちは。
株式会社新規開拓 朝倉千恵子です。
ありがたいことに、
これまで高井先生からご紹介を頂き、
沢山の方々と知り合い、大切なご縁を頂きました。
今回は、高井先生からのご紹介で、
ある経営者の方と面談をさせていただいたときの出来事を、
その時の気づきと学びを振り返りながらご紹介したいと思います。
もう6~7年前のことになりますが、
その日は久しぶりに講師としてではなく、
営業担当として面談をさせていただきました。
久しぶりの営業現場に腕が鳴る!!
と思っていたのですが・・・
いざ終わってみるとその日の面談の自己採点は、
100点満点中30点合格のところ、わずか5点・・・
切れ味が悪く、説得力の無い面談となってしまい、
自身の感覚がものすごく鈍っていることに気付きました。
先方は「高井先生のご紹介だから」
と時間を作ってくださいました。
高井先生も事前に私のことをティーアップしてくださっています。
(それなのに肝心の私が情けない姿でどうする!?)
(高井先生の顔を潰す気か!?)
自身の面談力、商談力の衰えに、
「これではいけない!」と心底思いました。
この時、極めて客観的に自分自身を見つめ直しました。
「朝倉!!自惚れるな。驕るな。事前準備を怠るな!」
と、もう一人の私から厳しく叱られた瞬間でした。
どれだけの事前準備をしたのか?
シュミレーションは?
部下との打ち合わせは?
仕事は全て段取りです。
プロの仕事人の世界にリハーサルはない。
まさに本番の一本勝負
何とかなるさ・・・では絶対にダメ。
しかし、この日の私は、
大事な面談・商談であるにも関わらず、
「何とかなるさ」という姿勢だったのです。
これは、立派な講師病であり、社長病です。
「みっともない」の語源は「見とうもない」・・・
この日私が行ったのは、
まさに「見とうもない面談」でした。
自分自身が驕っていたことに気付いたこと、
何とかなるさという姿勢で面談に挑んでしまったこと、
ここは、面談して下さった経営者の方にも、
紹介者である高井先生にも正直にお伝えしました。
もしかしたら、それは面談に同席していた
部下には分からないかもしれない。
お客様も気が付かなかったかもしれない。
しかし、自分自身はよく分かっている。
だからこそ余計恥ずかしいのです。
人を誤魔化すことはできても、自分を誤魔化すことはできない・・・
部下たちは毎日セールストークの練習を重ね、テレアポをして、
飛び込み営業をして、確実に、着実に成長している。
今の私はどうか!?
営業時代の地道な努力はどうした!?
この経験を通して、私は新たに今後の課題を見つけました。
その日の振り返りを皆さまにも共有させていただきます。
①ポイントは分かりやすくシンプルに
有難いことに、高井先生がご紹介くださった経営者の方は
具体的なアドバイスをくださいました。
「私が御社を他社に紹介するにあたって、
分かりやすく伝えることのできるポイントをまとめてください。」
「伝言ゲームは最終的にとんでもない方向に進む。
だからこそ、資料はわかりやすく、説明しやすくが基本」
会社を案内するにあたり、
自社をよりよく知ってもらう為のツールは分厚くなくてもいい。
・一言で説明ができること
・一枚の紙で説明ができること
これを意識すること。
②説得力のある話とは何か?
それは、話をしているときに、
相手が「なるほど・・・」と身を乗り出してくるような話。
人間の脳はうまくできている。
人は自分にとって必要な情報しか入らない。耳に残らない。
どんなにいい話を聞いても、スルーしてしまうのは
無意識の本能の中でそれを必要としていないから。
メモをとらなくても必要で大事な話は記憶に残るもの。
残らないということは、必要としないから・・・
今一度原点に立ち返って、当たり前のことをしっかりやりたい!
と思えた出来事でした。
このような出来事がある度に、
私は自分が営業の第一線で仕事をしていた頃を思い出しては、
日々どんなことを行っていたか、改めて思い返しています。
「経営者、社長が一番の営業マンである」
という高井先生の言葉は、まさしくその通り。
経営者になる前は、現場の一営業マン、途中から部下を持ち、
リーダーとして結果を求められるプレイングマネージャー。
そのときと今は何が違うのか?
経営者の立場での営業と、現場のマネージャーの立場での営業。
現場に足を運びお客様の困ったを
いかに解決することが出来るか?
誠実であれ! 謙虚であれ!
驕るな! 慢心するな!
と自身に何度も言い聞かせました。
高井先生からのご紹介を通して、沢山の素晴らしい出逢いをいただきました。
またブログの中でご紹介したいと思います。
株式会社新規開拓
代表取締役社長 朝倉千恵子