2018年11月のアーカイブ

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第11回 初めての上海講演会

 

こんにちは。
株式会社新規開拓 朝倉千恵子です。

 

今年も残すところあと1か月ですね。
毎年この時期になると、月日が流れる速さにびっくりします。

 

流れる川のごとく、歳月は私達を待ってはくれませんね。
悔いの無い時間を過ごしましょう。

 

オフィスのある丸の内界隈は、クリスマスイルミネーションで、
毎日キラキラロマンティックな夜を演出してくれます。

 

ときにはゆっくり夜空を見上げ、綺麗なお月様・お星様・素敵なツリーを
鑑賞したいものですね。

 

2011年11月3日、
初めて上海で講演会をさせていただくことができました。

 

発起人は「トップセールスレディ育成塾」の卒業生であり、
上海を拠点にマナー講師として活躍している岩野晶子さんでした。

 

※「トップセールスレディ育成塾」とは
私が主宰をしている女性のための仕事塾です。

 

今年で開講から15年を迎え、約2500人の卒業生がいます。
https://www.asakurachieko.com/

 

岩野さんが日本に帰国した際に、
「朝倉先生の講演会をぜひ上海でやりたい!」と言ってくださり、
この企画が立ち上がったのです。

 

「さて、どこからどうやって進めていこうか?」
と考えたとき、まず一番に高井先生のお顔が頭に浮かびました。

 

髙井先生はいち早く中国進出を果たされ、
北京や上海に事務所を構えており、
当時から中国事情に精通してらっしゃったからです。

 

まずは高井先生にご相談してみよう!
とさっそく先生の元に伺いました。

 

上海講演の話をするやいなや、

「どんな講演会なの?」
「誰を対象にするの?」
「どこでやるの?」
「誰が企画するの?」
「何人集客するつもりなの?」
「何を話すの?」

 

と矢継ぎ早に色々と質問を受けました。
会場は、上海オークラ「花園飯店」で
集客目標200名です!

 

と私は胸を張って答えたのですが…

 

「花園飯店で200名?ムリムリムリ!!!!!」

 

髙井先生にはハッキリと即答で
「無理!」と言われてしまいました。

 

「どうやって集めるの?200名?
前の席だけ座って後ろ入ってなくて、みたいになるんじゃないの?」

 

と、私の目標がいかに無謀で、
無理なものなのかという根拠を色々と並べて仰いました。

 

髙井先生からの貴重なアドバイスを頂いている身でありながら、
私の心の中では髙井先生の言葉に対する
内なる闘志がメラメラと燃え始めました。

 

「そんなやる前から無理、無理言うな!!!
絶対200名集めるから!みてろよぉ~~」

 

と…。
もちろん声をかけてくれた岩野さんも
「絶対、何がなんでも200名集める!」と、
上海で現地スタッフの皆さんと一緒に、PR、集客活動を行ってくださいました。

 

また、この上海講演会には力強い応援団が付いてきてくれました。
その名も「上海シスターズ!」

 

この企画は「トップセールスレディ育成塾」(以下、TSL)の卒業生の企画。
そのことを知らせるとTSLの仲間が頑張っているならば、と
8名のTSL卒業生が、当日の講演会のお手伝いをしてくれました。

 

集合場所は上海。

 

それぞれ仕事や予定のある中、
前日から参加、公演当日合流、1日だけ参加しすぐ日本へ帰国したり…

 

皆忙しい中、上海へ駆けつけてくれました。

 

さて、「ムリムリムリ!」と仰っていた髙井先生も、
実は初めての上海講演をとても応援してくださいました。

 

集客に繋がればとたくさんの方をご紹介くださっただけでなく、
この塾生が企画した上海講演会の前日に、
別の講演会まで企画してくださいました。

 

「上海高井・岡芹倶楽部特別講演会」
~勝ち残る企業・人材の条件~
@上海国際機場賓館

 

当日は高井先生のお声がけでたくさんの方々にお越しいただきました。

 

通訳の方もいらっしゃり、日本語と中国語での講演会だったのですが、
途中から翻訳の間がもどかしくなり、ジェスチャーとロールプレイで、
日本語でダイレクトに伝えていくことに…

 

それでも十分に伝わっているのがわかりました。

 

強い思いは言葉が通じなくても伝わると確信した瞬間です。

 

講演終了後は懇親会もあり、上海に同行した弊社社員も一緒に、
皆様と楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

初めての上海講演会、
正直うまくいくだろうかと不安な気持ちもありました。

 

しかし熱心に応援してくださる髙井先生に支えられ、
無事に上海国際機場賓館での講演を終えることができました。

 

ありがとうございます。

 

そして翌日、TSL塾生の岩野晶子さんが企画してくれた上海講演が、
花園飯店で開催されました。

 

最終的に何名集客できたのかと言うと…

 

なんと!
目標の200名以上の方々にお集まりいただくことができました!!

 

ホテルの中でも一番大きな会場。
果たして本当に200名も来るのか?

 

誰もが内心は
「やっぱりムリかも。当日は席が空くんじゃないか?」
と少なからず思っておりました。

 

そんな考えを吹き飛ばし
結果は満席!

 

盛大な講演会となりました。

 

岩野さんはプレッシャーを感じながらも、
宣言したからには絶対に200名集める!と腹をくくって、
最後の最後まで駆け回ってくださいました。

 

講演の最後に現地スタッフの皆さんとステージにあがり
挨拶をしてくださった際には、感極まり泣いていました。

 

集客に魔法なし―

 

日ごろ集客をする側である私たちには
岩野さんが最後まで諦めずにどれだけ努力してくださったかが
とてもよく分かりました。

 

私も胸がいっぱいになり、
感謝の気持ちで涙があふれました。

 

また最後にもう一つ
とても嬉しい出来事がありました。

 

実はこの日帰り際、
ホテルの支配人自ら出てきてくださり、
たくさんのスタッフの方々と総出でお見送りをしてくださいました。

 

岩野さんも私たちも何だか嬉しく、
誇らしい気持ちになりました。

 

TSLの塾生たちが、
海外での私の講演会を企画してくれたこと。
そして、「応援したい!」問い本から上海に駆けつけてくれたこと。

 

TSL塾生たちの並々ならぬ努力と、
一緒に共有した時間、思い出。
忘れられない経験・体験をさせていただきました。

 

上海講演会のレポートを、
同行した弊社社員がブログに書いております。

 

私も久しぶりに読みましたが、
あの日の出来事が熱気とともに蘇ってきました。

 

お時間のあるときにお読みいただけると嬉しいです。

 

上海レポート①
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11071799452.html

上海レポート②
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11071920920.html

上海レポート③
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11072510669.html

上海レポート④
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11072605909.html

上海レポート⑤
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11073458839.html

上海レポート⑥
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11074059355.html

上海レポート⑦
https://ameblo.jp/shinki-yuri/entry-11075639851.html

 

高井先生に何かをご相談すると、
毎回と言っていいほど「ムリムリ!」と言われます。

 

しかし、「ムリムリ!」と髙井先生がおっしゃる度に
私はむしろ「絶対にやってやる!」と気合いが入るのです。

 

髙井先生は、私の性格をよくご存じだからこそ、
そのように仰るのかもしれません。

 

そう言えば2009年にイベントで1000人以上集めると決めた時も、
先生には、まず「無理!」と言われてしまいました。

 

しかしその言葉がきっかけで私の内なる闘志に火がつき
結果として1500名という、目標を大幅に超える集客ができたのです。

 

いえいえもしかすると、
何を言われてもこうと決めたら突っ走る私に
髙井先生もすっかり呆れているのかもしれません。

 

それでも必ず陰ながら応援してくださる高井先生の存在は
とても心強く、いつも私を支えてくださっています。

 

ありがとうございます。

 

ご縁を頂いてあっという間の14年の歳月が流れました。
髙井先生は経営の節目節目でいつも見守ってくださっています。

 

この先、まだまだ未知の世界にチャレンジしようとする私ですが
どうか末永くよろしくお願いします。

 

健康管理にはくれぐれも気をつけてくださいませ。

 

髙井先生のブログでの連載も、次回で最後となります。 

最後までお付き合いの程よろしくお願いします。 

 

株式会社新規開拓
代表取締役社長 朝倉 千恵子

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「仕事人のための接待学」第6回 高井伸夫

 まず「捨て石」を置く

日本経済新聞(夕刊)連載 1998年5月18日掲載

 

よほど親しくない限り、いきなり「○月×日にお食事はいかがですか」とお誘いするのは、少し品がないばかりか、時に相手に戸惑いを与える。上手な誘い方は、「捨て石」を置くことから始めることだ。

捨て石とは、何かのお話し合いの別れ際に「いつかご懇談の機会を……」といったご挨拶(あいさつ)をし、あるいはお会いした後の礼状に「改めて夜分にでもご懇談の機会をいただければ幸いです」という一節を付け加えることなどをいう。

しばらくたってから、電話などで懇談を正式に申し入れるのである。直近の日を希望するのはあまりよくない。一般に、急いでいるという雰囲気を与えるのは適切ではないからである。

捨て石を置いたまま、放置してはならない。懇談、すなわち接待を期待している人もいるから、それを裏切ることになる。リップサービスで「いずれご懇談の機会を」などと言うのも控えるべきである。

「おいしいお店があるので、今度お連れ致します」といった誘い方もある。それには、まず相手の趣味・趣向を知ることが大切である。人間だれしも好きなものに誘われれば、興味・関心を持つものである。

そして、「折り入ってご相談申し上げたいことがございます」と続けることになるが、この種の口上を述べると、何かオブリゲーションが生ずるのではないかと不安がる相手もいよう。

そのとき「もちろんあなた様にご迷惑をお掛けするようなことは致しません」と安心させることを忘れてはならない。内容については「あなた様にはあまり負担にならないところで参考意見をお聞かせ頂きたい」とするのもよかろう。

接待の設営もクロージング(商談の最終場面で商談そのものをまとめあげること)の一つである。営業力というのは、結局のところクロージングにかかっているが、接待の場の設営すらできないようでは、営業力があるとは言えない。

この忙しく、またとかく接待が色眼鏡で見られる時代には、大義名分が極めて大切である。それは勉強させていただく、教えていただくという姿勢である。例えば私は様々なテーマで執筆するが、「取材をお願いしたい、教えて頂きたい」とお話をすれば、ほとんどの方が懇談、すなわち接待にも快く応じて下さる。

執筆するとは、社会に問うことであり、それが公益性につながるから、皆様も協力して下さるのである。接待の目的をいかに社会性ないしは公益性につなげることができるかが肝要なのである。

「AIと私たち」

第1回 AIの歴史~フィクションから現実へ~

 

今やすっかり日常に浸透した「AI(人工知能)」。街ですれ違う人がごく自然に「AI」と口にしているのを耳にする。

私が本格的に(といっても素人の域を出ないが)AIについて勉強を始めたのは2015年の春頃。研究者を除けば日本でAIに関心を持つ人間は限られていた。しかしそれでも日々、新聞各紙面の後ろの方に小さな関連記事を見つけられており、「AI時代」の到来を感じた私は、より早く、多くの方にAIを身近に感じ、考えていただく機会となることを願い、各所のお力を借りながら幾度もセミナーを開催し、自らの論稿や著作でも取り上げてきた。

多くの人々にとってAIが別世界のことではなくなった今、ひとまずのものとして、自らの学んだ足跡を発信していく。

 

2016年3月、我が国におけるAIの一般認知度が急激に上がった。Google DeepMindのAI「アルファ碁」が韓国のトッププロ棋士・李世乭(イ・セドル)を打ち破り、「AIが人間を超えた」とメディアが連日大々的に取り上げたためである。「AIとは」という特集が各所で組まれ、家電、スマートフォン、会計・経理ソフト、コミュニケーションロボットなど、実はすでにごく身近に浸透していたAIが、ついに日の目を浴びることとなった。

 

「コンピューター」「ロボット」「AI」の三者、特に昨今「ロボット」と「AI」は混同されがちだが、コンピューターは人間の操作を受けて処理を行う電子計算機にすぎない。代表例がパソコンだ。このコンピューターに人間同様の知能を実現させたものがAI(artificial intelligence)である。これに対し、ロボットとは、人間がコンピューターを操作して行うような処理を、自身で自動的に実行できる機械である。簡単にいえば、人間の心や頭脳(ソフトウェア)を機械化したコンピューターがAI、コンピューターを操作する身体(ハードウェア)を機械化したものがロボットと言えよう。

今の日本人の多くは幼少期から鉄腕アトム(手塚治虫)やドラえもん(藤子・F・不二雄)といった「心を持ち人間を助けるロボット」と共に育った。「ロボット」と聞けば彼らを思い浮かべる人が少なくないはずだ。では現実のロボットはどうであろうか。一昔前までは製造業における産業用ロボットが主流であり、日本は長年「ロボット大国」としてその技術力を世界に誇ってきた。しかし、昨今の高齢化や人口減少に伴い、医療や介護、サービス業といった非製造業でのロボット需要が高まり、搬送作業や介護の負担を減らす装着型ロボット、コミュニケーション型ロボットなどその種類は多岐にわたるようになった。それはAIの発達と共にあったと言っても過言ではない。AIとロボットが組み合わさったことで、フィクションの中のロボットが次々と現実化しているのが今の世界である。

 

さて、AIの歴史は意外にも長い。古代の神話や伝説などに起源し、中世の錬金術やホムンクルス、ゴーレムを経て、19世紀には人造人間や思考機械というアイデアに発展。メアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン」やカレル・チャペックの戯曲「R.U.R.(ロッサム万能ロボット会社)」が発表された。

AIが「科学」として研究され始めたのは1940年代。以来、AI研究はブームと「冬」の繰り返しだった。1956年に学問分野として確立された際は第1次AIブームが巻き起こったものの、高まりすぎた期待に応えられず、1970年代には一転「冬の時代」となり、批判と資金縮小に晒された。1980年代になると第2次AIブームが到来、日本政府や企業も500億円以上の資金をAI研究に注ぎ込んだが、80年代末には再び投資が撤収された。

こうした中、1997年に米IBMが開発したスーパーコンピュータ「ディープ・ブルー」が、当時のチェスの世界チャンピオンに勝利した。これが現在の第3次AIブームのきっかけとなり、世界は本格的なAI時代へと向かうのである。

 

まとめ

・AIは人間の心と頭脳を機械化したコンピューター

・AIとロボットの融合がフィクションを現実化

・ブームと冬を繰り返し、ついに「AI時代」へ

 

(第1回ここまで/担当 高井・團迫・宇津野)

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