高井伸夫の社長フォーラム100講座記念~1講1話・語録100選~
<第46回>会議の3原則~結論を出せ~
(1998年4月21日)
※本稿は1997年当時の講演を元に2004年に編集されたものです。
ミーティングばやりで朝から晩まで会議している会社がある。しかし、まず会議は午前中だけとか月曜日に限るとか、時間を限定することが大事。会議ばかりやって具体的な実務が進まない企業が非常に多い。だから、まず会議を行う曜日か時間を限定することだ。
ある優良企業は土曜日にやっている。役員会も土曜日。そして「月曜から金曜は営業に使え」と言っている。
日本はこれまで合議制、コンセンサス重視の経営体だったが、もう時代に合わない。特にいけないのは、会議は責任の所在を不明にするという最大の弊害があること。今は知的企業社会だから、リーダーが方向性を示し、その上で実践策を検討する会議でないといけない。会議では方向性は示さず、挙句の果てに責任の所在が不明確になるというのでは意味がない。
第2は、会議の結論を必ず出すこと。結論とは担当責任者とタイムリミットを決めること。
第3は、簡潔な議事録を作ること。その議事録の内容にある結果を生かす方策を具体的に考案し実践すること。