高井伸夫の「一期一会」の最近のブログ記事

高井伸夫の「一期一会」(1)


IMGP3512.JPG2013年3月17日(日)13:17 高井伸夫撮影「大島桜」
(静岡県静岡市清水区馬走 日本平ホテルのお庭付近にて)
花言葉:優れた美人、純潔、精神美

鮒谷周史です。

3月14日(木曜)の午後6時より、高井伸夫先生主宰の会食会が
「とうふ屋うかい」にて開かれました。

参加者は以下のとおり。

写真家の初沢亜利様
朝日新聞東京本社デジタル編集部次長の高橋美佐子様
A.S技術士事務所代表、全日本写真連盟監事の角耀様
そして高井伸夫先生。

高井先生をご存知の方は既にご承知の通り、数十年の長きにわたり、
早朝から夜まで、年齢、性別、職種、職業を問わず、
ありとあらゆる分野の方々と精力的にお付き合いの幅を広げてこられました。

 

ご縁を紡ぎ、繋ぐことにおいて高井先生の右に出る方を見たことがありません。

まさに柳生家家訓にある

「小才は、縁に会って縁に気づかず、
中才は、縁に気づいて縁を生かさず、
大才は、袖振り合う縁をも生かす」

を実践してこられた方と思わずにおれません。

と同時に、あらゆるジャンルの本を渉猟してきたゆえの
博覧強記ぶりにもいつも驚かされている次第です。

長きにわたって蓄えてきた膨大な活字由来の知識と、
無数の出会いを通じて、無機質な知識を有機的な文脈の中で
活用できる知恵へと転換されてこられたことが会食、会合等に
同席させていただくたび、感じられます。

同席の高橋美佐子さんが
「高井先生の持つ知識と、取り巻くご縁は
あたかも巨大な生態系のごとくである」
旨のご発言をされていましたが、まさに同感です。

今回も歴史、政治、経済、芸術等、広範な分野にまたがる
楽しい話が繰り広げられた次第です。

同席なされた角さんは建設に関わる各種設備工事を行っている
三機工業株式会社の技師長等を歴任され、現在A.S技術士事務所の所長を
つとめられていらっしゃいます。

写真撮影も長年のご趣味としておられ、初沢さんとも会話が弾みました。

ところで写真家の初沢亜利さんは1973年フランス・パリに生まれ、
上智大学文学部卒業後、写真家として活動を始められました。
2003年には、イラク戦争前後のバグダッドの日常を写した写真集
「Baghdad2003」(碧天舎)を出版。

さらに
2009年12月「覚悟。」(著:福田衣里子、写真:初沢亜利、徳間書店)を出版、
2012年4月 被災地写真集「True Feelings-爪痕の真情。」(三栄書房)を出版、
2012年12月には北朝鮮写真集「隣人。38度線の北」(徳間書店)の出版、
と様々なシーンを写真として切り取ってこられた方。

「被災地の写真集であれ、北朝鮮の写真集であれ、
いずれも特定の(そして分かりやすい)バイアスをかけない、
ありのままで多様な日常を伝えたくて撮影してきた」

とのことでした。

それを初沢さんの写真集「隣人。38度線の北」の中ではこのように記されています。

「この写真集こそが北朝鮮の真実である、というつもりは毛頭ない。
真実とはそれ自体多面的なものであり、どこに眼差しを向けようとも、
それらは無数の真実の一部でしか有り得ない。」

「北朝鮮」と聞くだけで一般的な日本人は、メディアを通じて
伝えられる、ある特定のイメージを持ちがちです。

ただ、それはある一面ではあるかもしれないけれども、
他面においては政治とは無縁の世界に生きている普段着の人たちが
彼の地において生活しているのもまた真実であるわけで、
そんなありのままの北朝鮮を、迎合もせず、断罪もしない形で、
等身大の姿をカメラに収め、昨年、徳間書店より出版されました。

たまたま今回の会食の前日、気仙沼におられたそうですが、
彼の地の人が『隣人。38度線の北』の写真集を見て、

「被災地もこの写真と同じく、メディアから特定の意図に基づく
視点で切り取られていたんだなあと感じた」

という旨の発言をされていたとのこと、
まことにむべなるかな、であります。

日本人で訪朝する人数は年間100人程度、とのことでしたが、
同国を訪問した日本人自体、それほど少ないわけで、
現地の実際を見てきた人ならではの、臨場感あふれる
貴重なお話を伺った次第です。

今後は「沖縄」をテーマに撮影を開始されたい、とのことでありました。

高井先生は初沢さんに、初沢さんは筆力のある方で
ぜひ写真の道とともに文章を書かれるノンフィクション作家ともなっていただきたい、
視覚に加えて、文章の描写力も類い稀なるものがあるので
その2つの力を合わせて世の中に対しメッセージを発信して
いかれたらいいのではないか、ということも言われておりました。

それにつけても高井先生のあふれる好奇心、座右の銘でもある
「無用の用」の姿勢を改めて目の当たりにさせられた場でもありました。

そんな高井先生の「一期一会」について、これから不定期にて
拙いながらも記してまいります。

お付き合いのほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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