2014年9月14日(日)7:19
東京都中目黒公園にてキバナコスモス(黄花秋桜)を撮影
花言葉:「幼い恋心」
今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。
齊藤 治道 略歴
1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。
◆ おわりに~ 『われ、我が主治医なり』
『人生最大の宝』は、何と言っても『健康』である。お金が無いのも困るけれど、健康であれば何でも出来ます。怠け者で無ければ、生きて行くだけの経済活動は誰にでも出来るはずである。何はなくとも幸福の基となる健康こそが第一なのです。
冒頭でも述べた様に、健康である為にはそれを支える『三つの条件』があります。それは
『調心』
= 前向きで明るく、希望を持って生きていける心
『調身』
= 筋肉骨格系のバランスが良く、身体の構造に歪みが無いこと。
『調食』
= 血液や細胞を造るのは食べ物です。身体に良い食材を使い、バランス良く腹八分目とし、夜九時以降は食べないように心がける。(夜食は体調を崩す元です。お腹が空いてどうし様もない時には、お粥かうどん、あるいは牛乳を温めて飲み、お腹をごまかして寝る様にすると良いでしょう)
これら『三つの条件』が調っていると、内なる叡智(本体)である『先天的知能』に邪魔が入らず、その人の生命活動は十全に行なわれて、一番いい健康状態を表現出来るのです。つまり、脳からの生命(活動)エネルギーが全身に100%で伝達されているので、『自然治癒能力』も100%発揮されているわけです。もちろんこれに、質の良い睡眠が加わることは言うまでもありません。
病気や体調不良は、突き詰めると、ほとんどが自分自身の無知が原因であることに行き着きます。生活の為に働き過ぎたり、不規則で無茶苦茶な食生活をしたり、『健康の三原則』からほど遠い生活を繰り返して来た結果に他なりません。体調がおかしいと感じたなら、それは『健康と言う軌道から外れてますよ!!』と言う、内なる自分からの軌道修正を促す『シグナル』と理解すべきでしょう。
『調心、調食』は自己責任であり、自分の気付きと努力次第で何とかなりますが、『調身=身体のバランスを整える』は、自分自身では中々気がつかないので専門家に指導して頂くのが一番良いでしょう。
『痛みや痺れ』と言うものは何処かに何らかの原因があり、それらの症状はほとんどが、結果として現れて来たものなのです。
病院を訪れる人の70%は現代医学の粋を集めた機器を用いて検査しても、原因不明で異常がつかめないと言われています。
例えば腰椎ヘルニアなどの場合、MRI(核磁気共鳴画像)などで診断するまでは良いのであるが、治療法となると、腰の牽引や痛み止めが医学的処置方法であろう。
それとて私に言わせれば、背骨を支える七つの土台(基礎)としての部位に、何らかの物理的原因がある為に結果として椎間板ヘルニアが起きたのである。パソコンに向かう時の姿勢が悪い為に頸椎ヘルニアになる人もいます。多くは背骨の中心軸に歪みなどのアンバランスが生じた結果、椎間板という軟骨が壊れてしまうのです。普段から背すじを良くする為の自己チェックを習慣化して行くことがとても大切です(姿勢も、自己責任です)。
そして『痛いとか辛い』と言う症状(結果)だけを抑えようとする対症療法にのみ頼ってばかりいても、なかなか本筋は解決するものではありません。その症状の原因となっている出発点を探り、大本から正すという根本的な治療法が必要なのです。
身体のバランスは『重力』という物理的自然法則に支配されています。そして身体は『動く構築物』です。『重心七軸調整法』という施術方法は、私(齊藤治道)が30年以上にわたる各種の手技療法という臨床研究の中で体系化したもので、姿勢バランスを良くし、身体に生まれながらに内在している『自然治癒力』を全身に行きわたらせ、本来の健康を自らの力で取り戻す為の究極の自然療法であります。
おわりに、『われ、我が主治医なり』とは、我々の身体に生まれながらに内在する叡智である『先天的知能』を言い表した言葉であり、教育された知能(認識している自己)のことではありません。教育された知能は、自己満足の世界で生きており、自由奔放的で、身体を壊す生活をしている事にも気が付かず日常を送っています。しかし『先天的知能』は常に身体を健康に保つ為に、どのような条件の中においても、ひと時も休まず、生命の限界を迎えるまで一生懸命働き続けるのである。
此の『我が内なる叡智=先天的知能』に迷惑をかけず、日々感謝しつつ毎日を送りたいものであります。
ゲーテ曰く、『人は自然から遠ざかれば遠ざかるほど、病に近づく』……なんと的を得た真理の言葉であろうか。
(長生堂 院長 齊藤治道)
計14回の長きにわたり、齋藤先生には大変わかりやすくご解説いただきました。ありがとうございました。