自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』の最近のブログ記事

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2014年9月14日(日)7:19
東京都中目黒公園にてキバナコスモス(黄花秋桜)を撮影
花言葉:「幼い恋心」

 

 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

 

◆ おわりに~ 『われ、我が主治医なり』

 

 

『人生最大の宝』は、何と言っても『健康』である。お金が無いのも困るけれど、健康であれば何でも出来ます。怠け者で無ければ、生きて行くだけの経済活動は誰にでも出来るはずである。何はなくとも幸福の基となる健康こそが第一なのです。

 

冒頭でも述べた様に、健康である為にはそれを支える『三つの条件』があります。それは

 

『調心』
= 前向きで明るく、希望を持って生きていける心

『調身』
= 筋肉骨格系のバランスが良く、身体の構造に歪みが無いこと。

『調食』
= 血液や細胞を造るのは食べ物です。身体に良い食材を使い、バランス良く腹八分目とし、夜九時以降は食べないように心がける。(夜食は体調を崩す元です。お腹が空いてどうし様もない時には、お粥かうどん、あるいは牛乳を温めて飲み、お腹をごまかして寝る様にすると良いでしょう)

 

 

これら『三つの条件』が調っていると、内なる叡智(本体)である『先天的知能』に邪魔が入らず、その人の生命活動は十全に行なわれて、一番いい健康状態を表現出来るのです。つまり、脳からの生命(活動)エネルギーが全身に100%で伝達されているので、『自然治癒能力』も100%発揮されているわけです。もちろんこれに、質の良い睡眠が加わることは言うまでもありません。

 

病気や体調不良は、突き詰めると、ほとんどが自分自身の無知が原因であることに行き着きます。生活の為に働き過ぎたり、不規則で無茶苦茶な食生活をしたり、『健康の三原則』からほど遠い生活を繰り返して来た結果に他なりません。体調がおかしいと感じたなら、それは『健康と言う軌道から外れてますよ!!』と言う、内なる自分からの軌道修正を促す『シグナル』と理解すべきでしょう。

 

『調心、調食』は自己責任であり、自分の気付きと努力次第で何とかなりますが、『調身=身体のバランスを整える』は、自分自身では中々気がつかないので専門家に指導して頂くのが一番良いでしょう。

 

『痛みや痺れ』と言うものは何処かに何らかの原因があり、それらの症状はほとんどが、結果として現れて来たものなのです。

 

病院を訪れる人の70%は現代医学の粋を集めた機器を用いて検査しても、原因不明で異常がつかめないと言われています。

 

例えば腰椎ヘルニアなどの場合、MRI(核磁気共鳴画像)などで診断するまでは良いのであるが、治療法となると、腰の牽引や痛み止めが医学的処置方法であろう。

 

それとて私に言わせれば、背骨を支える七つの土台(基礎)としての部位に、何らかの物理的原因がある為に結果として椎間板ヘルニアが起きたのである。パソコンに向かう時の姿勢が悪い為に頸椎ヘルニアになる人もいます。多くは背骨の中心軸に歪みなどのアンバランスが生じた結果、椎間板という軟骨が壊れてしまうのです。普段から背すじを良くする為の自己チェックを習慣化して行くことがとても大切です(姿勢も、自己責任です)。

 

そして『痛いとか辛い』と言う症状(結果)だけを抑えようとする対症療法にのみ頼ってばかりいても、なかなか本筋は解決するものではありません。その症状の原因となっている出発点を探り、大本から正すという根本的な治療法が必要なのです。

 

身体のバランスは『重力』という物理的自然法則に支配されています。そして身体は『動く構築物』です。『重心七軸調整法』という施術方法は、私(齊藤治道)が30年以上にわたる各種の手技療法という臨床研究の中で体系化したもので、姿勢バランスを良くし、身体に生まれながらに内在している『自然治癒力』を全身に行きわたらせ、本来の健康を自らの力で取り戻す為の究極の自然療法であります。

 

おわりに、『われ、我が主治医なり』とは、我々の身体に生まれながらに内在する叡智である『先天的知能』を言い表した言葉であり、教育された知能(認識している自己)のことではありません。教育された知能は、自己満足の世界で生きており、自由奔放的で、身体を壊す生活をしている事にも気が付かず日常を送っています。しかし『先天的知能』は常に身体を健康に保つ為に、どのような条件の中においても、ひと時も休まず、生命の限界を迎えるまで一生懸命働き続けるのである。

此の『我が内なる叡智=先天的知能』に迷惑をかけず、日々感謝しつつ毎日を送りたいものであります。

 

ゲーテ曰く、『人は自然から遠ざかれば遠ざかるほど、病に近づく』……なんと的を得た真理の言葉であろうか。

 

(長生堂 院長 齊藤治道)

 

計14回の長きにわたり、齋藤先生には大変わかりやすくご解説いただきました。ありがとうございました。

 

 

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2014年9月14日(日)7:03
東京都中目黒公園にて韮(にら)の花を撮影
花言葉:「多幸」

 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

重心七軸調整法のまとめ(2)症例

 

※舌根沈下症(1歳男子)H25年8月17日  初診

生後間もなく、発熱し易い為専門医に診てもらったところ、『生まれつき』の舌根沈下症と診断された。大人並みのイビキをかくという。医師は感染症に罹患し易いので人の集まる場所に連れて行かない様に親に指示を与え、抗生物質を服用しながら様子をみて行くという。約1年近く服用し続けているにもかかわらず、其の間RSウイルスで1週間入院、その他ロタウイルス、急性気管支炎2回、手足口病等に罹患しているという。

 

Oリングテスト(OT)は母親で行う。扁桃腺、舌根部など咽喉周辺、左内耳、胸腺、気管支のエネルギー低下がある。これらエネルギーの低下部に対し手首と足首を用いてリセット調整、及び第一頸椎左側への調整を術者の中指先を用いて微細に、そして瞬時に調整する。

OTでは、この子の服用している抗生物質は身体に合わない事を申し伝え、遠方から来る事も考慮して、次の来院は調子が悪くなってから診る事とした。

9月、10月、11月とイビキもかかず、抗生物質を止めていてもすこぶる元気で調子が良かった。

 

12月14日に風邪を引いてから、またイビキをかきはじめたというので来院。数か所の調整施術を行う。その後すぐ元気を取り戻し再びイビキもかかなくなった。翌H26年2月末に3回目の検査入院が予定されている為、入院前に診てほしいとの要望があり2月中旬に施術を行う。

 

3月6日専門医の検査結果を即、当方に知らせてきた。それによると舌根沈下症は全く見られず、この病状に対する治療は今後不要である為、抗生物質も必要ないと医師から告げられた。もっとも抗生物質は、昨年8月から止めていることを医師には話さなかったそうである。『生まれつき』の舌根沈下症であれば、『重心七軸調整法』でも治療は難しく、おそらく出産時における頸椎への負荷が原因であろうと思われる。

長生堂 院長 齊藤治道

 

次回は、計13回に亘ってお話いただいた重心七軸調整法の最終回を掲載します。

 

 

 

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2014年9月13日(土)7:00
東京都神宮外苑付近にて彼岸花(白)を撮影
花言葉:「想うはあなたひとり」

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

重心七軸調整法のまとめ(1)「ハード面的調整法」と「ソフト面的調整法」

 

限られた紙面の中で重心七軸調整法の全てを記述することは不可能なことであるが、概略だけでも理解していただければ幸いである。

この治療体系の特徴をまとめとして簡単に説明すると、『ハード面的調整法』と『ソフト面的調整法』から構成されていることである。

基本的に『生命エネルギー』という流れが『脳という発電所』から、『脊髄という送電線』をはじめ自律神経系を介して全身を運営するシステムの中で、『Oリングテスト』という脳の反射機能を利用して診断していくのである。

 

(調整手順)

(1)ハード面的対応としてまず初めに、身体の構築的重心のアンバランスを正す。
これによって土台(基礎)を整えることが先決であり、基本である。

(2)次にソフト面対応として、身体各所の血流、筋肉及び軟部組織をはじめ眼、鼻、耳、咽喉、臓腑等全身のエネルギー伝達の正常又は低下、炎症や冷え等の有無を検出する。
エネルギーの低下部位は、その人の症状と基本的に一致しており、リセット(回復)する必要がある。

(a)エネルギーのリセット部位は重心七軸の中に存在しており、これを運営本部である『脳』からその情報(どこを、どうすれば活動エネルギーのスイッチがはいるか)を導きだし、軽微な刺激でその部位を瞬間的に調整する。

(b)リセットされた部位は、必要な活動エネルギーを得て、正常に戻ろうと回復し始めるのである。

(c)単純な異常(症状)はその場で消失、又は軽減していくのが、『重心七軸調整法』の特徴でもある。この様に瞬時に改善されるような場合、患者さんは一様にマジックをみている様だと表現する。然し乍ら、こじらせて複雑な症状や重症者は、回復する日数や施術回数も多くなるのは当然の理である。

 

※ 『重心七軸調整法は究極の自然療法』と言えるが、西洋医学を否定するものではない。身体の物資的限界を超えた場合、或は自然治癒の及ばない病気等に於いては無力に等しい。したがって病態により適応、不適応があるのは当然であるが、あくまでも生命エネルギーの伝達を正常に流すという基本中の基本を説く調整法なのである。

長生堂 院長 齊藤治道

 

 

次回は、重心七軸調整法のまとめ(2)として、先生が治療に当たられた症例についてお話いただきます。

 

 

 

 

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2014年8月31日(日)7時16分 東京都目黒区中目黒公園にて
マリーゴールドを撮影
花言葉 「悲しみ」「嫉妬」 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

11-1 血圧の常識とウソ

日本高血圧学会のガイドラインJSH2000によると健康成人の場合120/80mmHg未満と低値に設定されている。140/90mmHg以上からは高血圧患者として扱われるのであるが、人にはそれぞれ個人差があり年齢とともに少しずつ高くなるのが当たり前で、30年程前は年齢に90を足した数が適正であると言われていた。血圧が下がりすぎてフラフラしたり気力がでないと訴える方に、服用している薬でOリングテストをすると適合していない事が判明する。

 

私はそのような方には、担当医に相談するようアドバイスしている。私達の周りを見渡してみて下さい。低血圧症の人は顔色も悪く、元気のない人が多い筈である。高血圧学会の今の基準では、下げる必要のない人まで病人にされてしまいます。血圧は(1)血液の量(2)血管の太さ(3)心臓の収縮力の3要素できまります。血液の量が増え、血管が細くなり、心臓が強く収縮すると血圧は高くなります。逆に、血液が減り、血管が広がり、心臓の収縮力が弱まると血圧は低下する。全力疾走や頭を使う時などストレスに際して、私達の身体は目的を達成するために限りある血液を実に巧妙に全身に配分します。皮膚や腸などへの血液量は少なくし、その分脳細胞や筋肉にまわします。そして酸素を多く取り入れる為に、気管支を広げてグリコーゲンをブドウ糖に変え、心臓の拍動を増やし、力を強めて血圧を上げます。

 

高齢になれば皮膚も老化してくるように、血管も老化して硬くなってくるので、血圧を上げて各臓器に栄養や酸素を届けているのです。必要性があって血圧を上げているので高いという現象だけを叩くのではなく、降圧剤に頼る前に血圧上昇の原因を取り除くべきなのである。

健康に対する薬の『リスク』を高くしない為にも、簡単に余計なクスリは処方しない方が良いし、服用しない方が良いのである。薬をやめたら体調が良くなったという笑えない話もあるのである。昨今薬の無駄使いが多すぎる様に思えてならない。

 

11-2 くすりに注意

慶應義塾大学医学部近藤誠先生の、『医者に殺されない47の心得』より抜粋。高血圧患者が44万人高コレステロール血症(高脂血症)34万人…日本には大変な数の『病人』がいることになっています。高血圧や高コレステロール血症の基準値と呼ばれるものがあります。『これ以上になったら病気』と診断する数値です。

 

病気ごとの専門学会がこの基準値をつくっていますが、談合体質で、根拠なく数値が決められています。特に高血圧の基準値の『操作』は目に余ります。1998年の厚生省全国調査の基準値は160/95以上でした。ところが2000年に、はっきりした理由もなく140/90に引き下げられました。98年の基準値を当てはめると、高血圧の日本人は1600万人、それが新基準では、3700万人もが高血圧になってしまいました。更に2008年に始まったメタボ健診では、19から64歳までで糖尿病や腎臓病を合併している場合、ついに血圧130/80以上が治療目標になりました。

 

高血圧の原因は、9割以上不明です。また、日本人の血圧を下げることによって死亡率が下がる、心臓病や脳卒中が減ると実証されたデータは見当たりません。大人になると動脈も老化して硬くなり、血液を先に送る力が衰えます。そこで、『体は歳を取るほど血圧を上げようとします。脳や手足のすみずみまで血液を送り続ける為。それを薬で下げたら、ボケたりふらついたりしてしまいます』。フィンランドで75歳から85歳までの『降圧剤を飲まない』521人の男女の経過をみた調査では、80歳以上のグループでは、最高血圧が180以上の人たちの生存率が最も高く、最高血圧140を切った人達の生存率はガクンと下がっています。なのに日本では、最高血圧130で病気にされ、薬で下げさせられているのです。

 

11-3 基準値を下げると儲かるのは誰?

その結果、製薬業界はホクホクです。1989年の国内の降圧剤の売り上げは、およそ2千億円だったのが2008年には1兆円を超えています。『基準値をササッといじって、薬の売り上げは6倍』。血圧商法、大成功です。

また、基準作成委員の多くが、製薬会社から巨額の寄付金を受けとっているのも問題です。例えば2005年に作成された、高血圧の基準も含む日本版メタボ診断基準の作成委員会のメンバー。そのうち国立大の医師11人全員に、2002年~2004年の3年間に、降圧剤などの製薬会社から合計14億円もの寄付金が渡っています。

 

いまだ悪者扱いのコレステロールも実は『長寿の元』です。1980年代に福井市の約3万7千人を5年間追跡調査したら、男女とも『コレステロールの値の最も低いグループの総死亡率が一番高く』、男性は血中コレステロール値が高い程、死亡率が低いという結果がはっきり出ています。

しかし治療の基準値は変わりません。コレステロール低下薬も、億単位、兆単位のお金を生み出す『打ち出の大槌』なのです。検査の数値を見ないで、体の力を信じて下さい。

 

長生堂 院長 齊藤治道

 

次回は、重心七軸調整法のまとめ(1)として、『ハード面的調整法』と『ソフト面的調整法』等についてお話いただきます。

 

 

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2014年8月31日(日)7:22
東京都目黒区中目黒公園にて白いナスの花を撮影
花言葉:「よい語らい」

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

 

◎ 医者を選ぶのも自己責任

 

人の体は、高い知能を持った超精密機械の如く全身の組織を運営(管理、調整)している。例えば、風邪の症状を正しく観察すると、発熱現象というものを一つとってみてもウイルス撃退作用の一環で、これはナチュラルキラー(NK)細胞のパワーアップを図る為に、免疫系の防衛システムがしっかり働いている証拠なのである。

 

これをわざわざ解熱剤を使って熱を下げることは、元々身体に備わった回復システムにブレーキをかけることにつながり、実にもったいのない話である。熱を悪者扱いする考え方は改めなければならない。『風邪は万病の元』と言われているが、薬で熱を人工的に下げ、無理をして仕事をする人がこの国には実に多い。身体を温めて、消化の良いものを食べて寝ていると、三日もあれば治るように身体は出来ている。医者にかかると、解熱剤をはじめ抗生物質やらなにやら4種類は簡単に投与される。

 

アメリカの感染症学会では、風邪に抗生物質は無意味であると結論づけているが、日本ではまだまだそれを出す医者が多い。患者は無知なので医者の言うことに素直に従う。そして自分のからだに備わった防御システム(先天的知能の働き)を自ら妨害している。今日本の医者でこのような風邪の患者に、『身体を温め消化の良いものを食べて寝ていれば、三日もあれば良くなりますからクスリは出しません。』なんていう医者は皆無に等しいのではなかろうか?

 

かと思えば当方に頸椎ヘルニアの治療で来院の65歳男性であるが、主訴の頸椎ヘルニアは良くなり、その予防の為に月1回くらいの割合で来院している方がいる。高血圧の為に降圧剤2種、利尿剤、コレステロール剤、他2種計6種のクスリを5年以上服用している。2年前からウォーキングのサークルに入って雨の日以外は、ほぼ毎日1万歩あるいているという。ここ1年血圧が下がりすぎて特に上が80mmHgになることもあり立ちくらみは常に起きる。血圧の先生に診てもらう時は精神的緊張も加わり、120~130mmHgでいい数値を示す為、自分で毎日計っている数値を見せても取り合ってくれないと言う。『ここで測る限り適正であり、また血圧が上がると大変だから服用していなさい』と毎回言われて帰ってくるという。その患者さんもそう言われると不安になり服用し続けているのである。風呂に入る時も100以下の時は、後で80mmHgぐらい迄下がりフラフラして倒れそうになる為、冬でもシャワーにしているという。血圧が下がりすぎているのでセカンドオピニオンを勧めるのであるが、そのドクターに義理があるらしく、医者を変えようとはしない。何とも不思議な義理堅い方もいるものである。クスリは逆から読むと『リスク』となる。

脳細胞は1日2、000L(ドラム缶10本分)もの血液を必要としている為、そのまま降圧剤を続けていると、認知症のリスクも高まるのである。血圧は少し高めでも神経質になる必要はないと主張する研究者もいる。私もこの意見に同感である。

 

150mmHgぐらいあっても心配せず、ストレスと塩分に気を付けて肥満にならないよう適度に運動することである。教科書通り上が140mmHg、下が90mmHg以上はクスリで下げなければならないと言う考え方はナンセンスな話である。

長生堂 院長 齊藤治道

 

次回は、血圧についてお話いただきます。

 

 

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2014年8月24日(日)午前7:11
東京都千代田区永田町付近にて海紅豆(かいこうず)を撮影
花言葉  夢、童心

 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

9-1 姿勢と重心軸(重心線)

人間の生活形態を単純に分類すると『立つ』『歩く』『座る』『寝る』の四つである。これを更にまとめると『立位』『座位』『臥位』の三形態となる。

『臥位』に関しては、寝ている姿勢である為、身体に加わる重力は水平に分散されるので身体エネルギーの消費量は最小となる。横になって寝るということは、体を休める為に最も安楽な姿勢で、腰痛や背骨の痛み等が有る場合は、症状緩和の姿勢となる。

人は一日のうち通常16時間は活動している時間帯である。立って歩いて移動し、座して或は立ったままで仕事や家事に従事しているのである。この三形態の中で最も重要なのは活動時の姿勢である。『立位』『座位』における重心線は身体に対して常に垂直に働いている。

 

9-2 良い姿勢を心がけることの重要性

立っている時、或は座っている時の姿を、日本人の美意識からくる理想的姿勢という観点も含め、ここに共通していることは、背筋は無理なく、綺麗に伸びているということである。この時、肩や胸に力が入っていては正しい姿勢とは言えない。今ここで良い姿勢を実感する為の簡単なやり方をお教えするので是非ともやって見て頂きたい。

※椅子に浅く座り、目を軽く閉じて内部に意識を向けることが大切である。

 

1、だれかに頭頂部中央(百会穴)の髪の毛をひとつまみして真上に軽く吊り上げてもらう。(髪の毛のない人、又は自分でやる時は、この部にどちらかの中指を当てて、そこが上から吊り上げられている様にイメージするとよい)

 

2、背筋を軽く伸ばすように意識しながら『頭の吊り上げられた部位』と『肛門の部位』が一本の真っ直ぐな軸でつながったイメージを作る事によって、良い姿勢の基となる身体の中心軸がイメージ出来ていきます。

 

3、更に目は軽く閉じたままで、自分の内部に意識をむけたまま、鼻、又は口から『細く長く』息を全部呼き出します。次に鼻から息を吸い込みます。これを数分繰り返すだけで良い(細く長く腹から吐き出す事が大切)。

良い姿勢を身に付けると、身体の何処にも無駄な力が入らず、横隔膜が緩んで胸も開き易くなる為、とても深く長い呼吸が出来る様になります。そうすると精神的に安定感が生まれ、心の波も静まっていきます。そして更にこれが深まると集中力がアップし、内なる自分(真我)に近づくことも出来るのです。

 

9-3 姿勢と呼吸

良い呼吸は取りも直さず理想の呼吸に繋がっていきます。

深い呼吸は精神的にも非常に重要で、心の安定に直結する為、座禅をはじめ武道、ヨガ、導引法、茶道等の修養の世界では常に姿勢と呼吸は表裏一体となっているのです。正しい呼吸法によって脳波をα波に変えることも可能であることが、科学的実験によって証明されています(息の乱れは心の乱れに通じる)。

昔の親や学校の先生は、姿勢について口うるさい程注意していたが、今はどうでしょう。子供達は背中を丸めた悪い姿勢でゲームばかり。大人もしかり、電車の中を見渡すと80%くらいの人が携帯電話に夢中です。大人のゲーム中毒者もかなりいるそうですが、姿勢は心の構え(精神)を表すことに気がつかなければいけません。

現代の日本には、この姿勢の教育が足りない様に思われてなりません。

体内の細胞は、新鮮な酸素を必要としている。人体の中で最大の酸素消費者は『脳』である。145億個といわれる脳細胞が正常に活動する為には、多量の酸素が必要なのである。脳という器官は人体の『発電所』であり、『全身を運営する総司令部』でもある。常時酸素を補給する為に脳を循環する血液量は、一日2、000ℓといわれ、ドラム缶10本分に相当する。

脳の重さは約1.4㎏で体重の2%ほどであるが、酸素消費量は全体の25%に達している。従って良い姿勢は、即ち良い意識と健康な身体の基本なのである。

 

長生堂 院長 齊藤治道

 

次回は、「医者を選ぶのも自己責任」をテーマにお話いただきます。

 

 

 

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2014年7月13日(日)東京都港区芝公園にてナデシコを撮影
花言葉:「器用」「才能」

 

 

 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

8 重心七軸の部位とその特性の概略

 

①上部頸椎(第1、第2頸椎)

上部頸椎は頭(脳)と身体の橋渡しとして重要な役割を担っている。

この部位は全身へのエネルギー伝達のメインスイッチとしてもっとも重要で、「脳から全身への出口」であり「全身から脳への入り口」でもある。

第一頸椎と第二頸椎は特殊な関節(環軸関節)を構成し、後頭環軸間には唯一椎間板は存在しない(椎間板という軟骨は第2頸椎以下、第5腰椎に至るまで23個すべてに存在する)。又、この部位は脳幹に最も近いため、ここに変位(ズレ)があると頭部をはじめ、全身に悪い影響を与えてしまう。

頭の重さは日本人では平均約6kgで、これを支える第一頸椎の受け皿は小指の爪ほどの面積しかないのである。ここに重要なキーポイントが隠されている。

近年、パソコンや携帯電話の影響で、ストレートネックの患者が増えてきている。

これに比例して第一頸椎の前後バランスの異常者も増えてきていることから、パソコン社会が生み出す新たな現代病が懸念される。

 

※第一頸椎の変位形態は左6種、右6種で計12種類。

※第二頸椎は軸椎とも言い、頭の回旋にかかわる。

変位形態は左2種、右2種で計4種類。

 

②顎関節

食べること、話すことは生活の基本である。顎の狂いはたいへん複雑で、単純に筋肉の機能的異常から、関節円板(軟骨)の器質的異常まで、更に進んで関節変形等、様々な様相を呈する。

軽度なものは重心七軸調整法で簡単に片付くが、重度なものは、「有能な歯科医」との連携が必要不可欠となる。この部位の異常は上部頸椎(第一、第二頸椎)に連鎖して全身症状を現す為、一般の歯科では理解されにくく、対応してくれないことが多い。又、分断医療の関係者はこれに全く気付かない為、対処できないのが現状である。下手な歯科医療によって、顎機能を悪くしているケースもあるのでご注意願いたい。

 

③骨盤

座っている時は骨盤(坐骨)で上体を支えているので、骨盤が背骨の土台であることはすぐに理解できる。

座っている時の片寄った重心グセ等によって、坐骨の耐久(支持)力が低下すると、その連鎖は仙腸関節をはじめ、腰から上行性に連鎖、あるいは股関節に影響を与えて下行性に連鎖する。

仙骨は頭がい骨に関連したり、下肢や骨盤内臓のエネルギーシステムに関与する重要な部位である。

 

④股関節

股関節周辺の筋力は骨盤底筋や脚力に関連し、胴体と下肢を結ぶ役割を担っている。この部位の筋力が低下すると、骨盤が変位(ズレ)し易くなったり、股関節に痛みが出て歩きにくくなったりするため、股関節の動きをチェックして筋力の低下やアンバランスを予防しなければならない。太極拳の動きは、脚、股、腰の連動をマスターするには理想的である。

 

⑤足関節

立って歩くときには主に足でバランスを取りながら、全身を支えている。

足関節周辺には、手首周辺と類似した全身に影響を与えるシステムがあり、大変重要である。この部位は内臓をはじめ、全身のエネルギーシステムのリセット(回復)に欠かせない部位(スイッチ)である。

靴などの履物が悪くて全身を狂わすこともあるので、適合する靴の選び方は重要であるが、ファッション性が優先される現代においてはなかなか難しい問題である。中敷きのケアがしっかりできる靴屋さんを見つけることが重要である。

 

⑥手関節

近年、パソコンの使いすぎから頸椎ヘルニアや腱鞘炎を起こす人もいる。

太古のなごりで人は四つ足歩行の機能も原始感覚として残っている。手首の狂いは特に上半身に強く影響するが、この部位は内臓のエネルギーシステムのリセット(回復)には欠かせない部位である。

 

⑦肩関節

肩の関節は肩甲骨、鎖骨、上腕骨で構成され、三角筋がしっかり守っている。

僧帽筋や広背筋をはじめ肩関節にかかわる諸筋は、後頭部から骨盤に至るまで関連が及び、④の股関節同様、全身に影響を与えている。姿勢が悪くなると背中も丸くなり、肩が前方に巻いてきて呼吸が浅くなり、脳が酸欠し易くなる。

 

 

(長生堂 院長 齊藤治道先生)

 

次回は、姿勢についてお話いただきます。

 

 

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2014年7月16日(水)10:00 東京都芝公園にて
るりまつり(瑠璃茉莉)を撮影
花言葉:「ひそかな情熱」

 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

7-1 体の中心軸「背骨」と重力

 

◎人間の生活は「重力に支配」されています。

背骨は脳(発電所)から続く脊髄(送電線)を収納し、身体を支えている大黒柱です。建物と同じように柱をまっすぐ建てる為には、それを支える「土台(基礎)」がとても重要です。

 

◎七つの土台と脊柱

建物は地震や地盤沈下で土台が狂うと、その上の柱が曲がり二階の扉が開かなくなったりします。

背骨の歪み(ズレ)が病気の原因になり易い事は近年よく知られるようになってきました。しかし背骨の変位(結果)にだけ視点がいき、変位の原因(出発点)がどこにあるのか?まで遡らなければ本当の解決にはなりません。私の30年以上にわたる研究結果によると人体には背骨を支える為に「7か所」の調整可能な土台(重心軸)があることが分かっています。この7か所の部位は互いに関連しあい、「背骨のバランス」に強い影響を与える場所として私は大変重要視している。

この7か所の重心軸とは①上部(第1、第2)頸椎、をはじめ、②顎関節③骨盤④足関節⑤股関節⑥手関節⑦肩関節である。

これら「七つの土台」のいずれかにアンバランスが生じると、重力の関係上その狂い(歪み)の連鎖が、「手、足」の場合は上行性に、「顎関節や上部頸椎」の場合は、下行性に連鎖連動しながら身体各所の「活動エネルギー」を低下させ、複雑な症状となって全身に現れていきます。したがって「痛みや辛さ」のある部位が本当の原因ではない事が多いのです。

 

7-2 体構造の歪みの連鎖

前述したように人間の身体は動く構築物で、特に身体の土台的役割の高い部分(七つの重心軸)に故障や歪みが起こると、それを補う為に全身にその歪みが波及していく。

身体の運動系は、大脳をはじめとする中枢神経系を介して連鎖連動する仕組みになっており、身体の一部をある目的に向かって動かすと、全体が補正協力的に動くようになっている。

例えば、足首を捻挫すると反対側の膝や腰に負担が及び、今度はその連鎖部位にも痛み等の故障が生じてくる。また適合しない靴を履いても、身体のどこかに故障が起きてくるが、そのことに気づいている人はほとんどいない。医師は痛いという結果的な部位しか診てくれないので、原因解決には至らないことが多いと思われる。

 

7-3 重心七軸調整法は究極の自然療法

「重心七軸調整法」は上部頸椎をはじめ、背骨や全身の筋肉、骨格系のバランスを決めている「七つの重心軸」を無理なく手によって正しい位置に調整することにより、身体の中心である背骨の流れを整えます。

その結果、全身を活動させている脳からの生命エネルギーが、100%で身体の隅々まで伝達され、人体に備わっている自然治癒力を最大限に引き出す為の「究極の自然療法」といえるのである。

先天的知能は生まれながらに内在する叡知である。その働きの一つである自然治癒(良能)力=生命エネルギーが充分に伝達された身体は、細菌やウイルスに対する抵抗力も強く、病気や傷の治りが良いばかりでなく、ストレスや環境に対する適応力も高くなり、まさに心身共に健全な状態といえるのです。

 

7-4 自然との共存共栄の為に、教育された頭脳(都合)の一人歩きは危険

我々人間は万物の霊長といわれていますが、現代の世相はどうでしょうか?

原発問題、環境問題しかり、大自然から与えられた生命の内なる仕組みにブレーキをかけていませんか?経済的理由優先で自然環境を破壊したり、化学物質や薬の副作用によって体内の自然(健康)を狂わせたりしている人をよく見かけます。

人間の持つ都合とは、目先にとらわれた自我(我執偏見)で形成されている為、表面的な見方が優先してしまい健康の本質から遠ざかってきています。

かのゲーテはこう言っています。「人は自然から遠ざかれば遠ざかるほど病に近づく」と。的を得た真理といえよう。

 

(長生堂 院長 齊藤治道先生)

 

次回は、重心七軸の部位とその特性の概略をお話いただきます。

 

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2014年7月6日(木)7:25 東京都港区芝公園にてエリカを撮影
花言葉:「孤独」

 

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

6-1 Oリングテストについて

 

正式には、バイ.デジタル.O-リング.テスト(BDORT)という。

1970年代にニューヨーク在住の日本人医師の大村恵昭博士(医学、薬学)が開発した診断法である。

 

大村先生は西洋医学の先端、心臓外科の研鑽を積み、工学部出身の知識を充分活用して、循環系医学の先端医療を極める。一方、東洋医学の研究も深めて東洋、西洋、両医学に精通された方で欧米では鍼及び電気治療の分野で著名な専門家である。

 

1993年、米国特許庁は医学系研究者の強力な後押しとその科学的データを認めて知的特許を許可している。

 

その方法は特別の器具も必要とせず、患者の手の指で(拇指と示、中、薬、小指のいずれかで)輪(Oリング)をつくる。その輪を診断(検)者の拇指と示指で引っ張り、患者の輪が離れるかどうかで診断をするのである。具体的には患者の身体の異常のある部位を触れて検出したり、又、患者の空いた方の手で薬や、飲食物を持っての検査も可能である。これは力くらべではないので検者は一定の力で引っ張るトレーニングが必要となる。薬や食べ物の合否は、自分にとって健康で安全なものであればOリングは開かず、逆に害のあるものは簡単に開いてしまうのである。

 

BDORTをする場合、特に注意する点は、マイナスの電磁波のある場を避ける。例えば合成繊維のカーペットの上やテレビの近く等、磁気を帯びたネックレスや金属も身体からはずした方が良い。

 

充分なトレーニングを受けて、このOリングテストを使いこなせるようになると、上級者では、ウイルスや細菌感染の部位及び有効薬の最適安全量まで判定可能であり、更には早期ガンまでも見つけることが可能であるといわれている。

 

 

6-2 Oリングテストの利点と応用

 

1、 患者の訴えや詳しい病態説明を聞かなくても、全身の異常箇所を検出できる。

2、 臓器代表点を用いて、西洋薬や漢方薬、鍼灸やその他の治療法の有効、無効の判定ができる。

3、 日常の飲食物、栄養剤、常用薬、サプリメント等、その人に対する有効性や有害性及び適量まで判定ができる。

4、 ある物質に対するアレルギー性反応や、適合性が判定できる。

 

指の筋肉は骨格筋の中で最も柔軟に動くすぐれた運動器官で脳と直結している。異常のある臓器代表点や皮膚を刺激した情報はただちに脳へ伝えられ、脳は無意識のうちにその情報を判断し筋肉に伝える仕組みになっているようである。

 

※ 体内の生理作用(体質)には個人差が大きく皆一様ではないので、特にOリングテストによる判定は大変有効なのである。

 

何故このような現象(変化)が起こるかについて大村先生は、物質の電磁場的質量に対する脳の反応現象と述べている。確実性の高い原理の1つであると考えるが私的に解釈すると、やはり生命の本源である先天的知能が五感プラス意念という全身にはりめぐらせたセンサーによって判定していると云わざるを得ない。因みに弁護士の高井伸夫先生はOリングテストは立派な科学であると評価している。

 

身体が同じように反応する現象は、仮説から始まり、数値化されて証明されると、一般的に常識化するのであるが、今はまだ社会的にも浸透性が浅い。Oリングテストは病気の出発点(真の原因)を追究できる医療でもある。

 

これから将来、常識化される未来医療の有望株の一つとして私は絶大なる信頼と期待を寄せている。何故なら、私の診断と治療法はOリングテストによって体系化されており、時には奇跡的と思われる結果を導き出しているからにほかならないからである。

 

大村恵昭博士(医学、病理学)略歴
日本BDORT医学会会長
マンハッタン大学電気工学科客員教授
シカゴ大学薬理学教授
ニューヨーク州公認国際鍼、電気治療大学学長
1993年、米国特許取得。(この特許をとるには名のある大学の教授クラス10人以上による追試で誰が行っても有効であると認められることが必要で、この条件をクリアしている。)


参考文献  「図説 バイ・デジタル・Oリングテストの実習」(大村恵昭、 医道の日本社)

 

(長生堂 院長 齊藤治道)

 

 

次回は、身体の中心軸である「背骨」と重力についてお話いただきます。

 

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2014年6月15日(日)東京都文京区白山4丁目にてガクアジサイを撮影
花言葉:「移ろ気」

 

今回も、5月30日付記事より連載しております、私がお世話になっている長生堂 院長 齊藤治道先生によるエッセイ「自然治癒力を生かす『重心七軸調整法』」をご紹介いたします。

 


齊藤 治道  略歴

1954年 宮城県生まれ。23歳から治療の道に入る。
長生学園で長生医学(整体療法)を学び、関東鍼灸専門学校で鍼灸治療を学ぶ。
厚生労働大臣認定(鍼師、灸師、指圧マッサージ師)の免許にて開業。これまで述べ15万人あまりの相談者を施術。
各種整体、カイロプラクティックやOリングテストをはじめ鍼灸等東洋医学の研究、研鑽の結果「重心七軸調整法」の治療体系を編み出す。
長生堂(東京オフィス、仙台オフィス)院長
健体康心の集い(自己整体法である導引法を指導)主宰
著書 「図説導引法」(非売品)
日本長生医学会会員。日本バイデジタルOリングテスト医学会会員。少林寺拳法五段。

 

 

5-1 先天的知能(生まれながらに内在する叡智)の役割

 

※ 先天的知能と、自然治癒能力という言葉は重要なキーワードなので重複する。生命の根源的役割を果す先天的知能は、身体の正常な機能(健康)を維持運営するために、脳というスーパーコンピューター、兼発電所の発電源となり、そこで生まれた生命エネルギーは神経系を利用して全身末梢部へと伝達されている。

 

その結果、各器官は正常な生命活動を表現できるのである。これをもう少し単純に例えてみましょう。

 

① 中心のエネルギーは、先天的知能により脳という「発電所」で作られる。

② そのエネルギーは、神経という「電線」を通じ、全身に伝達される。

③ そして全身各組織の細胞に、生命の働きや機能を与える。

 

ただ身体を流れる生命エネルギーが、電気エネルギーと異なる点は、知的調和をもたらす「命令エネルギー」であるということである。

 

この知的エネルギーには、身体を正常に保とうとする修復力や回復力となる「力」が存在している。これを一般的に「自然治癒能力」又は「自然良能」と呼んでいる。

 

全身に網の目のようにはりめぐらされた神経、このどこか一ヶ所が切れると、その先の器官が力を失ってしまうことでも、この力の流れは、ある程度理解して頂けると思う。

 

 

5-2 統合された人体の仕組み=全機一能性

 

天地自然の妙は、仕組まれた無数の歯車がしっかり噛み合い、それぞれの役割を成すように人間の身体を創り出した。

 

身体の各部分を見ると、それぞれある程度の独立性を持ちながらも、その根底においては、全体に結びつけられ、全体の統御のもとにおかれて機能している。このような働きを「全機一能性」という。

 

右手も左手も、右足も左足も全部自分自身そのものである。昨今の西洋医学は、顕微鏡の発達から人体を細かく分析する技術が発達し、専門分野域はパーツ単位に細分化された医学になっており、そこには統合性が増々見失なわれる傾向になってきている。

 

前述したが、我が国の「専門医制評価認定機構」によると現在70あまりの専門医制が認定されている。

 

「全機一能性」の続きをもう少し述べると、循環器系は心臓を中心に血管を通して全身に血液を送る器官である。つまり心臓の働きは全身のために機能している。

 

従って「心臓は全身である」と言っても過言ではない。心臓というポンプを「根」とすると「枝」は全身の脈管である。顕微鏡でなければ見えない毛細血管が全体の95%を占め、全長では10万km(地球2.5週)と言われている。面積からしても心臓よりはるかに大きく、全身の細胞1つ1つに酸素をはじめ栄養やホルモンを送ったり、外気温に応じて血管を太くしたり、細くしたりして体温の調節をしている。精神的緊張の必要があると、自ら収縮して血圧を上げてそれに対処している。このような想像を絶する複雑な働きをスムーズに行っているのである。

 

 

5-3 その人の個性を把握することの重要性

 

医師をはじめ、治療師は人を健康に導く役割を担っている。

 

医学を志す者は、身体の構造と、その働きを探求することはもちろんのことであるが、更に進んで、その人の性格や生き方など、疾患の背景にある深層部まで立ち入らなければ、観えてこないものがある。

 

医師や治療家は本来「人間整備士」なのである。自動車の整備士は、車の構造をはじめ、機能、馬力、用途等すべてに精通してはじめて整備が可能になるように、「その人を知る」ことが治療の条件になってくる。

 

ただ人間は、車のような物体と大きく異なり、構造や機能がより精密でかつ複雑で、更にそこに精神が存在している。それは感情、本能、知性、理性、意思といったものが複雑に絡み合い、その考えるところは自由放蕩的である。まさに十人十色とはよく言ったものである。

 

従ってそのような人間すべてを知ることは、非常に困難極まるものであるが、その深部にある個性を把握することが治療上とても重要である。3~5分の診察時間でどこまで観えてくるのか? おそらく表面的な診察に終始するのが関の山ではなかろうか。

(長生堂 院長 齊藤治道)

 

次回は、Oリングテストについてお話いただきます。

 

 

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