2012年9月29日(土)午前7:20
東京都千代田区北の丸公園にて彼岸花を撮影
花言葉:「悲しい思い出」「情熱」「独立」
本ブログ記事から、「リーダーについて」をテーマに連載を開始します。
あらゆる種類の組織、グループにおいて、その規模を問わず、上に立つ人に必要とされるものはリーダーとしての資質です。
組織に起こるさまざまな危機は、組織外から舞い込むだけでなく、組織内部の問題により表出する場合も多く見受けられます。たとえば、既存の社内ルールを改良しようとすれば、その変化を批判し、抵抗する人も現れるでしょう。そして、しがらみや軋轢により、組織全体の業務の効率が悪くなり、その結果、思いもよらない事態に発展してしまうトラブルも少なくありません。このようなとき、組織の方向性を示し、先導するリーダーが必要になるのです。
リーダーとしての資質がなければ、多種多様な思い方・感じ方・考え方をする人たちをまとめあげることはできませんし、一人一人の能力を効果的に発揮させることはできません。哲学者ニーチェ(1844年~1900年)の「偉大とは方向性を指示することなり」という言葉は、リーダーとしての資質の重要性を端的に表している名言でしょう。
現実には、誰もがリーダーとしての資質を生まれながらに備えているわけではありません。しかし、努力によって後天的に補える可能性があります。リーダーとしての資質にはいくつかの要素がありますが、そのうち最も大切なものは先見性です。これは、つねに時代の流れに関心をもって勉強を継続すれば、自然と身に付けることができます。
また、規模の大小を問わず、プロジェクト等のリーダーをつとめる場面では、みずからに高い目標を設定し、その達成を図りながら精進することで、自らのリーダーシップスタイルの得意・不得意点を発見することが重要です。リーダーとしての資質を磨くためには、決してひとりよがりに陥らずに、実践-修正-実践を繰り返していく努力が求められるのです。
本連載「リーダーについて」は、50年間にわたる経営側の人事・労務問題の専門弁護士としての経験もふまえ、感じ・考えたことの一部です。ブログ読者の皆さまに、リーダーのあり方について考えていただくための一助になれば幸いです。
(リライト 加藤・宮本)